最高齢の「ベトナム英雄の母」が死去、葬儀に向かっていた孫が事故死

2022/06/21 03:03 JST配信

 最高齢の「ベトナム英雄の母」だったグエン・ティ・タンさんが、6月13日午後7時30分に北中部地方ゲアン省ドールオン郡タンソン村の自宅で老衰のため死去していたことがわかった。111歳だった。

(C) dantri
(C) dantri

 1968年8月20日に発行された証明書によると、タンさんは1911年生まれ、タンソン村在住で、「ホアン・ティ・ル」の別名があった。

 4人の息子は全員が戦争に行き、うち長男のグエン・タット・タンさん(1947年生まれ)とグエン・タット・バンさん(1951年生まれ)の2人は1969年に戦死した。タンさんは2014年、チュオン・タン・サン国家主席(当時)から「英雄の母」の称号を授けられた。

 タンさんは50年余りにわたり息子たちの遺骨の捜索に尽力してきた。そして2020年9月、長男のタット・タンさんの遺骨が見つかり、故郷へ帰った。国旗に包まれた息子の遺骨を抱きしめて涙を流すタンさんの姿は、当時大きな話題となった。

 年を取ってからは身体が弱くなり、目が見えず、耳も聞こえなくなってしまったが、誰かが自宅を訪れるたびに戦死したはずのタット・バンさんが帰ってきたと思っていたという。

 ゲアン省労働傷病兵社会局によると、ベトナムには3736人の「ベトナム英雄の母」がおり、6月初めの時点で生存していた63人の中で、タンさんは最高齢だった。

 タンさんの死去に関連し、タンさんの訃報を聞いた孫が、故郷に帰る途中で交通事故に遭い死亡していたことが明らかになった。孫のNさんは2002年生まれの大学生で、タンさんの末子であるグエン・タット・チュオンさんの息子。

 Nさんは祖母の葬儀に参列するため、13日夜にハノイ市からゲアン省行きの寝台バスに乗り込んだ。しかし、北部紅河デルタ地方ニンビン省ニンビン市ナムタイン街区でバスがバイクに衝突して横転。Nさんを含む4人が死亡した。

[Dan Tri 15:35 14/06/2022, 16:23 14/06/2022, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 北中部地方ゲアン省ホアンマイ町で1月27日、ホー・ティ・イエンさん(女性)の110歳の誕生日会が開かれた...
 このところ、「ベトナム英雄の母」であるゴ・ティ・クイットさん(女性・95歳)が暮らすホーチミン市の自...
 ホーチミン市文化スポーツ局は、同市3区の南部女性博物館(202 Vo Thi Sau Str., Ward 7, Dist. 3, Ho C...
 ベトナム美術展覧会組織委員会は9日、「ベトナム美術展覧会2015」の受賞作品を発表した。金賞には、デ...
 南中部沿岸地方クアンナム省タムキー市タムフー村のカム山地区で24日、同省解放40周年を記念して建造さ...
 教育訓練省はこのほど、大学・短大入試の加点対象を改正する通達を発出した。それによると、戦争で子供...
 ベトナム・ブック・オブ・レコーズ(ベトナムキング)によって、ベトナム最高齢の女性として認定されて...

新着ニュース一覧

 ホーチミン市のオンタ三叉路(旧タンビン区)やコンクイン通り(旧1区)、ティゲー橋(旧1区と旧ビンタイン...
 深緑野分の人気小説が原作で、日本では2025年12月26日に公開されたアニメ映画「この本を盗む者は(越題...
 英国タイムアウト誌(Time Out)はこのほど、「世界で最も美しい橋トップ19」を発表し、南中部地方ダナン...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 科学技術省傘下の通信局によると、ベトナムと海外を結ぶ光海底ケーブル「アジア・アフリカ・ユーロ1(AA...
 雇用法における失業保険の詳細を規定する政令第374号/2025/ND-CP(2026年1月1日施行)には、障害者を雇用...
 グエン・ホア・ビン副首相は25日に開催された全国会議で、決議第79号-NQ/TWおよび決議第80号-NQ/TWの実...
 国立水文気象予報センターによると、2月27日の昼から夜にかけて、ベトナム南中部の沿岸部と山間部およ...
 観光不動産開発を手掛けるサングループ(Sun Group)傘下のサン・フーコック・エアウェイズ(Sun PhuQuoc ...
 ベトナム国家銀行(中央銀行)によると、18歳以上の成人の約87%が銀行口座を保有しており、2020~2025年...
 テト(旧正月)明けの旧暦1月10日(2026年は新暦2月26日)は「富の神様の日」にあたり、ハノイ市の宝飾店に...
 ホーチミン市人民委員会はこのほど、2040年までの旧トゥードゥック市開発計画の一部を調整し、トゥーテ...
 政府はこのほど、海外の協力・研究組織によるベトナムでの駐在員事務所の設立および活動に関する政令第...
 政府はこのほど、花火の管理と使用に関する規定を含む複数の政令の一部条項を改正・補足する政令第58号...
 ハノイ市の駐ベトナム日本国大使公邸で25日、日本政府による令和7年度(2025年度)草の根・人間の安全保...
 ニイヌマ株式会社(宮城県石巻市)とベトナム現地法人のニイヌマ・トモファーム(NIINUMA TOMOFARM、南中...
トップページに戻る