南中部沿岸地方ビンディン省人民委員会は4月29日、同省クイニョン市のクイホア科学・教育都市区(Khu do thi khoa hoc va giao duc Quy Hoa)で宇宙科学館を落成した。2015年9月に着工したもので、プラネタリウムと科学博物館で構成される。
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プラネタリウムはドーム径12m、80席、最新鋭の投影技術によって宇宙の映像を映し、天文学や天文現象をいきいきと解説する。科学博物館は、「遊んで学ぶ」をモットーに、模型や先進的な技術設備に触れながら、最もわかりやすい解説で、多様な世代が科学を楽しめる展示を実施する。施設には、ベトナム最大となる口径60cmの天体望遠鏡をはじめ、様々な天体観測が可能な機器を備えた天文台も併設されている。
ベトナムやアジアの科学者と世界最先端の研究を行う科学者らの交流を目的とした組織「ランコントレ・デュ・ベトナム(Rencontres du Vietnam)」の発案でスタートしたこの宇宙科学館は、一般の人々が自由に科学を探求できるベトナム初の施設であり、フランス国立宇宙研究センター(CNES)や欧州原子核研究機構(CERN)、アメリカ航空宇宙局(NASA)など世界各国の研究機関や科学者、専門家の助言を受けて整備された。