14歳になる前に性行為を初めて経験したというベトナムの生徒の割合が、過去6年間で1.5%(2013年)から2倍以上に相当する3.5%(2019年)に膨らんだ。
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これは、保健省と世界保健機関(WHO)がこのほどオンラインセミナーで発表した「2019年のベトナムにおける生徒の健康行動調査」で明らかになったもの。
保健省とWHOは2019年、21省・市の中学校・高校81校に在籍中の中学3年生(日本の中学2年生に相当)~高校3年生計7700人余りを対象に、栄養や食事、飲酒、メンタルヘルス、性行為などについて調査を実施した。
ベトナムがこうした調査に参加したのは2回目。今回の調査結果によると、喫煙、違法薬物使用、いじめ被害を経験したことのある生徒の割合はいずれも2013年に行われた前回の調査と比べて低下した。
また、生徒の運動量が増え、1日60分・週5日のペースで運動している生徒の割合は前回の20.5%から21.7%に若干拡大した。
栄養失調で低体重の生徒の割合は大きく縮小した一方、肥満率が上昇し、ファストフードを食べる生徒の割合が拡大した。特に、週に1回以上ファストフードを食べると回答した生徒の割合は前回の30.2%から54.1%に急拡大した。
なお、電子タバコを使用したことがある生徒の割合が初めて統計に含まれ、割合は2.6%だった。省・市別でみると、ハノイ市とホーチミン市の2大都市の割合が7.9%の高水準となっている。