ホーチミン市と南部メコンデルタ地方ロンアン省で2019年3月に発生した4人連続殺害事件で、ホーチミン市人民裁判所は26日、殺人罪に問われていたグエン・ホアン・ナム被告(男・27歳)に死刑の判決を下した。
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起訴状によると、ナム被告は強盗罪で禁固11年の判決を言い渡され、2018年12月に出所した後、Nさん(女性・23歳)と交際を始めた。2人はナム被告の実母の自宅(ホーチミン市ホックモン郡)に居候していたが、Nさんのことが気に入らなかった母親から結婚を反対されていた。
Nさんはその後、ロンアン省にある実家に戻り、結婚を反対されたことについて母方の祖母に打ち明けた。孫娘が冷遇されたことを不満に思った祖母は、後日Nさんと話し合うために訪れたナム被告を自宅から追い出した。
ナム被告は事件当日、バイクに乗ってロンアン省にある恋人の実家に向かい、目的地に到着するとNさんの祖母を刃物で襲い、複数箇所を刺して殺害した。
その後、そこから約50km離れたホックモン郡にある実母の自宅に移動し、実母を刃物で殺害。さらに、近くにある実父の自宅を訪れ、実父と父方の祖母も殺害した。
事件が発覚した当初はナム被告が麻薬を使用し精神錯乱を起こしていたとの報道もあったが、麻薬検査で陰性と判明し、精神鑑定でも異常は認められなかった。