HIV陽性診断の誤り、10年後に判明も補償はうやむや

2015/04/09 16:07 JST配信

 北中部ゲアン省出身のSさんは、刑務所で服役中の2003年に血液検査を受け、HIV陽性と診断された。2013年に服役を終えて地元に帰り、保健所の管理の元で生活していたが、病気らしい病気をしないことから血液の再検査をしたところ、HIVに感染していないことが分かった。

 Sさんはこれを知った後、HIV陽性という誤った診断結果によって出所後に社会から受けた差別的対応に対する精神的・物質的損失を補償するよう関連当局に訴えた。

 ゲアン省保健局のグエン・スアン・ホン副局長は「公安当局と検査を実施した予防保健センターの問題だが、12年も前の話で誰に責任があるのかを言うのは難しい。当時は検査装置や専門レベルが低く、検査結果の誤りは避けられなかった。今後の教訓にしたい」と話した。

 ゲアン省保健局は1日、Sさんや関連機関と協議し、HIV感染者名簿からSさんの名前を削除し、Sさんの地元の人民委員会に事の顛末を通知することで合意した。ただし、精神的・物質的損失の補償については、責任の所在が不明なため、うやむやな形で終わりそうだ。

[Dan tri,07/04/2015 - 04:32,O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 北中部地方ゲアン省保健予防センターは21日、2003年にHIV陽性と誤診さ
 ホーチミン市予防保健センターで血液検査を受けた同一人物に、陰性と陽性のまったく逆の結果が示され問...
 メコンデルタ地方ティエンザン省カイベー郡在住のグエン・フー・カインさんはこのほど、7年前に受けたH...

新着ニュース一覧

 中国発のぬいぐるみ「ベイビー・スリー(Baby Three=娃三歳)」が、ホーチミン市の若者の間でブームにな...
 デジタル旅行プラットフォーム「アゴダ(Agoda)」を運営するアゴダ・カンパニー(Agoda Company、シンガ...
 南中部沿岸地方ダナン市観光局は、2024年12月14日(土)から2025年1月2日(木)にかけて「クリスマス&ニュ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 午後3時、ハノイ市ハイバーチュン区ファムディンホー街区在住のグエン・ゴック・クアンさん(男性・61歳...
 カンボジア公式訪問を開始したチャン・タイン・マン国会議長は21日、カンボジアの首都プノンペンで、同...
 ベトナム共産党政治局・書記局は20日に開かれた会合で、政治局員・国会共産党連合会書記・国会議長在任...
 ワインの輸入販売などを手掛けるエノテカ株式会社(東京都港区)は11月25日、ホーチミン市1区のホーチミ...
 住商アグロインターナショナル株式会社(住商アグロ、東京都千代田区)は、ベトナムの農業資材販売会社で...
 ベトナム最大の企業管理職向けソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を運営するアンファベ(Anph...
 南部メコンデルタ地方カマウ省人民委員会は19日、ダムゾイ郡でダムゾイ・カイヌオック・チャーラー(Dam...
 ホーチミン市人民委員会は21日、12月の商業運転開始を予定している都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~...
 21日から23日までの日程でマレーシアを公式訪問中のトー・ラム書記長は21日、最高儀礼に則り盛大に執り...
 ドミニカ共和国を公式訪問中のファム・ミン・チン首相は現地時間20日、ルイス・ロドルフォ・アビナデル...
 米不動産サービス大手クッシュマン&ウェイクフィールド(Cushman & Wakefield=C&W)がこのほど発表した...
 南中部高原地方総合病院は19日、自宅で調理したヒキガエルの肉と卵を食べた児童2人が中毒を起こしたと...
トップページに戻る