人口・家族計画化総局が22日に開いた少数民族の人口の質改善策についてのセミナーで、ベトナムの少数民族の平均寿命が全国平均より短く、体格も劣っていることが報告された。
ベトナム社会科学研究所のチン・ホア・ビン博士によると、少数民族の平均寿命は約45歳と全国平均の73歳より大幅に短いという。体格面では、成人女性の体重が38~45キログラム程度、新生児の体重も1.8~2キログラム程度で障害を持っている場合が多い。貧困率も高く、シラ族80%、オドゥ族85.5%、プペオ族38%、ブラウ族51%などとなっている。
また、中部高原地方持続的発展研究所のダオ・フイ・クエ博士によると、人口が1000人未満の民族(1999年の国勢調査結果)は、シラ、プペオ、ロマム、ブラウ、オドゥの5民族あり、全面的な支援策が必要だという。ベトナムには人口の大多数を占めるキン族のほか、53の少数民族があり人口の14%を占めている。