北部地方タイビン省の海岸部の村で、占い師の男が少女4人を次々と強姦するという事件が起きた。この事件の第一の被害者はチュオンさん一族。父親が亡くなった後、近くの村に住むケーという占い師に運勢を診てもらったところ、父親の死んだ時刻が悪いので悪霊をはらわないと気が狂うか死人が出ると宣告された。これを聞いたチュオンさんは、ケーの言うがままに供物を差し出し、お金を払って父親の供養をしたが、ケーはさらに脅しを強めて一家を思うように操った。
その一連の流れの中で、ケーは一族の17歳の少女を厄除けの儀式のために寺に連れて行くと嘘をつき、ラブホテルに連れ込んで強姦した。少女はケーからこのことを口外すると一家に災いが降りかかると脅されていた。さらにケーは、一族の16歳の少女も同様の手口で強姦した。
次の被害者はチュオンさんの近所のマイさん一家。最近悪いことが続くので心配になってケーに占ってもらったところ、やはり不吉な予言をされ、15歳と17歳の娘に厄除けの儀式を行うと言われた。そしてケーはこの2人の少女も強姦した。これらの事件はわずか3日の間の出来事だ。ケーはいとも簡単に人々の迷信深さを悪用していた。なお、ケーには既に終身刑が確定している。