- 少額輸入品のVAT免除を廃止すべきと提案
- EC経由の少額商品輸入額が急増
- 1日当たりの輸入額4500万~6300万USD
ホー・ドゥック・フォク財政相は国会で17日、財政省が策定した付加価値税(VAT)法の改正草案について報告した。
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レ・クアン・マイン国会財政予算委員長は草案の審議にあたり、多くの国が少額の輸入品に対するVAT免除措置を廃止したと述べ、ベトナムも同措置を廃止して少額輸入品に仕入VAT(インプットVAT)を課すべきだとした。
この背景として、ショッピー(Shopee)やティックトックショップ(TikTok Shop)、ラザダ(Lazada)などの電子商取引(eコマース=EC)プラットフォームを経由した少額商品の輸入額が近年急増していることが挙げられる。
現行規定では、価値が100万VND(約6200円)未満で、速達サービスで送られる輸入品は、輸入関税と仕入VATが免除されることになっている。
ベトナムには毎日、約400万~500万件の少額商品がECプラットフォームを経由して海外(主に中国)から輸入されており、1日当たりの輸入額は4500万~6300万USD(約71億~99億円)に上っている。
さらにマイン氏は、ベトナムの通常VAT税率の10%はアジア諸国の平均(12%)を下回っていると指摘し、税収をさらに増やすべくVAT税率の引き上げを提案した。