東南部バリア・ブンタウ省 の ブンタウ はホーチミン市から最も近いビーチ。ホーチミンからは日帰りで行くこともできます。さしずめ、東京からみた 「ベトナムの熱海」 といったところでしょうか。最近は開発が進んで、リゾートホテルや遊園地などの観光施設が続々とオープンしています。サイゴン川の河口が近いため、ニャチャンやフーコック島のような真っ青な海とはいきませんが、乾季(11月~4月)に行けば、結構きれいな海がみられます。また、雨季でも雨がそれほど多くない時期(5月~8月ごろ)であれば、十分楽しめると思います。
ブンタウへの交通手段
主な交通手段としては、次の3つがメジャーです。
・高速船(水中翼船)
・バス
・チャーターした車
最近は高速道路が開通し、車やバスの利便性もかなり高くなりましたが、一番早くて楽な移動手段は、何といっても 高速船 でしょう。
今回は、約1時間15分でブンタウに行くことができる、高速船について紹介します。
高速船乗り場
ホーチミン市の高速船乗り場は以前、1区のグエンフエ通りがサイゴン川に突き当たるあたりの川沿いにあったのですが、今は4区のサイゴン港の一角に移転しています。
Bến Tàu Cánh ngắm - Cảng Sài Gòn
(ベンタウカンガム=水中翼船船着場、カンサイゴン=サイゴン港)
住所:3 Nguyễn Tất Thành, phường 12, Quận 4, Hồ Chí Minh
目印は、 CALIFORNIA FITNESS & YOGA の大きな看板。そこにある道を入り、ジャンク船を模した大型客船「エリサ(Elisa)」号が停泊している突き当りを左に曲がると、高速船の船着場があります。
現在、ブンタウ行き高速船を運航しているのは、VINA EXPRESS という会社1社のみです。(2015年7月現在) 下のURLから、最新の時刻表などを見ることができます。
http://www.vinaexpress.com.vn/ (ベトナム語・英語)
チケットを買ってみよう!
ホーチミン船乗り場のチケットカウンター
チケットは、船着場にあるチケットカウンターで購入することができます。ただし、週末などはかなり込み合っており早めに行かないと「満席」ということもあります。出発時間を確認して、最低でも30分前には着いておくとよいでしょう。
また、 前日までにチケット売り場ほか、ネット上または電話にて購入することも可能 。チケットの無料配送サービスもあります。
料金は、
◇大人:平日20万VND(約1120円)、週末・祝日25万VND(約1400円)
◇子ども:平日10万VND(約560円)、週末・祝日:12万VND(約670円)
(※「子ども」は、6~11歳で身長140cm以下)
となっています(2015年7月現在)。
カウンター前にあるスケジュール表
運行スケジュールは、以下の通りです。(2015年7月現在。スケジュールは予告なく変更される場合があります)
|=. ホーチミン発ブンタウ行き|=. ブンタウ発ホーチミン行き|
|=. 8:00|=. 8:00|
|=. 9:00(土曜のみ)|=. 10:00|
|=. 10:00|=. 12:00|
|=. 12:00|=. 14:00|
|=. 14:00|=. 15:00(日曜のみ)|
|=. 16:00|=. 16:30|
チケット
帰りの日時が決まっていれば、ホーチミンのチケットカウンターで帰りのチケットも買うことができますが、週末や祝祭日で混雑が予想される場合には、事前購入を受け付けない場合があります。その場合は、ブンタウに到着してすぐ、ブンタウの船着場でチケットを購入することになります。
ブンタウの船着場は、意外にも近代的。ファストフード店などが入っており、この建物の中に、チケット売り場カウンターがあります。
中に入ると下の写真のような看板が見えます。
天候の悪い時期の利用は避けよう
特に雨季の後半、台風や低気圧の影響で、強い風による高波や大雨が予想される場合には、運航が停止されることがよくありますが、運航していても利用を避けたほうが無難です。過去に無理に出航して、転覆事故が起こったり、高波で正面のガラスが割れて船内が水浸しになる事故が発生し、一時全面的に運航が停止されていました。このような事故を受けて、現在は安全面を優先し運航しているとのことです。
週末に気軽に行けるブンタウ。真っ青な海と白い砂浜、とはいかないですが、ホーチミンの喧騒を離れて、海を見ながらボーっとするのもいいですよ。
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