地理 |
・北東は中国、南は北部湾(トンキン湾)、南西はハイズオン省とハイフォン市、北西はランソン省、バクザン省に接している。中国との国境および領海に同時に接する唯一の地方。 ・地形の8割が山岳で、同省沖にある2000の島も同様の地形となっている。 ・省都ハロン市はハノイ市中心部から北に168キロ。 |
歴史 |
・紀元前にベトナム北部を初めて統一したとされる伝説の王「フン(雄)王」により建国された「バンラン(Văn Lang)」の時代からあった全国で歴史の最も長い地方の一つ。 ・石炭埋蔵量が多くフランス植民地時代から石炭採掘が開始されたことで、この地には労働階級が最も早くに誕生し、革命運動の発祥地となった。 |
経済 |
・国内最大の石炭産地で、全国埋蔵量の約9割を占めており、石炭採掘や建設資材製造業が極めて盛ん。 ・UNESCOにより世界天然遺産に登録されているハロン湾があり、観光業も非常に発達している。 |
観光 |
<見所・イベント>
ハロン湾(Vịnh Hạ Long):
クアンニン省ハロン市、カンファ町、そしてバンドン郡の一部まで広がる面積1553平方キロメートルの湾で、奇岩から成る小島が約2000ある。ハノイ市からは約180キロ離れている。湾中部に点在する島々は壮大で美しい自然の彫刻と評価されている。島々はその形から「人頭」、「箸」、「香炉」、「鶏のつがい」、「竜頭」などと名付けられている。島内には奇妙で美しい数々の洞窟がある。ダウゴー(Đầu Gỗ)、スンソット(Sửng Sốt)、チンヌー(Trinh Nữ)、チョン(Trống)、ティエンクン(Thiên Cung)などの洞窟では、洞内にキラキラと輝く石壁、鍾乳石、石柱が訪れる者を魅了する。また、ハロン湾を訪れる観光客は湾内を遊覧したり、新鮮な魚介類を味わったりするだけでなく、漁村の日常生活を体験することもできる。 |
トゥアンチャウ島(Đảo Tuần Châu):
ハロン市の沖にある島で、美しいビーチがあり、高級リゾート地になっている。
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イエントゥー山(Núi Yên Tử):
ベトナム仏教の聖なる山で、高さは1068メートル。頂上は一年中霧や雲に覆われている。山頂にあるドン寺(Chùa Đồng)は、チャン(陳)王朝のチャン・ニャン・トン(Trần Nhân Tông)王が外敵に勝利した後、イエントゥ山で修行し、チュクラム(竹林)という禅宗を興した発祥の地。ここでは、山頂から見下ろす周辺の竹林や松林の絶景を眺めることができる。なお、毎年旧暦1月10日から3か月間はイエントウ寺祭りが開催される。
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<特産品>
チャー・ムック(Chả mực):
イカと豚のひき肉をすり身にして油で揚げたもの。 刻んで加えたハーブの香りが食欲をそそる。白いおこわと食べる。 |
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クアンニン省関連ニュース |
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ベトナムの省・中央政府直轄市一覧 |
最終更新日:2022年2月18日
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