高温多湿の熱帯モンスーン気候帯に属しており、雨季(9月~12月)と乾季(1月~8月)を有する。
地理 |
・北はビンディン省、南はカインホア省、西はダクラク省とザライ省、東は南シナ海に接する全長189キロの沿岸となっている。 ・ホーチミン市から北に約561キロ、ハノイ市から南に1160キロ。 ・3方を山々に囲まれ、山岳面積が7割となっており、渓谷や峠が多い。 |
歴史 |
元々チャンパ王国に属していたが、1611年にグエン(阮)朝により支配・併合された。 |
経済 |
・中部で最も大きな稲作面積があり、コメやサトウキビ農業のほか、マグロやロブスター漁業が盛ん。美しいビーチ、豊富な海産物、穏やかな気候など、観光開発に適した条件を備えている。 |
観光 |
<見所・イベント>
マンラン教会(Nhà thờ Mằng Lăng):
1892年に建てられたトゥイアン(Tuy An)郡にあるカトリック教会。フーイエン省で最も古く、全国でも最古の教会の一つ。敷地面積は5000平方メートル、2塔の鐘楼を持つ優雅なゴシック建築様式の教会。外壁は元々エレガントな白色だったが長い年月により教会の壁は苔が生えて灰色に変色している。この教会にはベトナム語で初めて印刷された活字本が保管されている。これはベトナムでのキリスト教宣教に大きな足跡を残したフランス人宣教師アレクサンドル・ドゥ・ロード(Alexandre de Rhodes)が着筆し、1651年にローマで刷られたカトリックの教義書。アレクサンドル・ドゥ・ロードは、ベトナム語のラテン文字表記の方法を考案したことでも知られる。
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ダージア岩(Ghềnh Đá Đĩa):
トゥイアン(Tuy An)郡アンニンドン(An Ninh Đông)村にあり、トゥイホア市から約30キロに位置する。全長約200メートルの海岸に管状の形をした岩が絡み合っており、遠いところから見ると巨大な蜂の巣のように見える。その近くには木々が海面に移るほど透明な海水と白い砂浜を持つバイバン(Bai Bang)ビーチがあり、雄大でロマンチックな風景になっている。
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スアンダイ湾(Vịnh Xuân Đài):
三方を山々に囲まれており、ブンラー(Vũng La)、ブンスー(Vũng Sứ)、ブンチャオ(Vũng Chào)など手付かずのビーチがある。ワタリガニやロブスターなどの海産物が美味しい。
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ニャン塔(Tháp Nhạn):
12世紀に建てられたチャム塔。トゥイホア市ニャン山の頂上にある。謎の樹脂で組み合わせられた赤レンガでできている。塔は正方形で上部が尖っており、神秘的なヒンドゥー建築の特徴を持っている。 |
<特産品>
チャー・ゾン(Chả dông=サンショウウオの揚げ春巻き):
従来の豚肉ではなく、サンショウウオの肉を使って、レモングラス、唐辛子で味付けしたピリッと辛い揚げ春巻き。みじん切りにした唐辛子とニンニクが入ったヌックマム(魚醤)につけて香草と食べる。
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ゾン・ヌオン・ムオイ・オット(Dông nướng muối ớt=唐辛子塩焼きサンショウウオ):
塩とふんだんに使った唐辛子で味付けした焼きサンショウウオ。
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マグロ料理:
香草や山葵などと食べる生マグロ、マグロの目玉、マグロの内臓サラダ、マグロの頭で出汁をとったおかゆなどがある。 |
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フーイエン省関連ニュース |
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最終更新日:2022年2月18日
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