地理 |
紅河の河口に位置し、首都ハノイ市から約102キロに位置する。 |
歴史 |
10世紀頃から海上貿易が始まり、15世紀には外国船も往来するようになった。1870年にベトナムのグエン(阮)朝がこの地に波止場を建設し、外国船と交易できる商館を設置。同時に海防のための兵力を駐屯させたため、いつの頃からかハイフォン(海防)と呼ばれるようになった。 ・ベトナム戦争時代には、北ベトナムの経済都市の一つとして、しばしば米軍の空襲の対象となり破壊されたが、戦後は工業都市として再建された。 |
経済 |
・ハノイ市、ホーチミン市と並ぶ中央直轄市で、ベトナム北部最大の港湾都市である。 ・ハイフォン港は、サイゴン港と並ぶ国内最大規模の港。現在、東南アジア、東アジアなど各国への直行便を展開している。 |
観光 |
<見所・イベント>
カットバー島(Đảo Cát Bà):
ハイライトは国立公園でのトレッキング。山あり、ジャングルありで、手つかずの自然を楽しむカットバ島ならではのアクティビティとなっている。 |
ハイフォン博物館 :
ハイフォン市の歴史、自然、文化を紹介した博物館。ハイフォン近郊からの出展品、写真や動物の剥製などが展示されている。 |
カットバー(Cát Bà)漁村祭り:
故ホー・チ・ミン国家主席の訪問を記念して毎年3月31日に伝統的な祭りが行われる。祭りでは様々な行事が行われるが、海上で行われるドラゴンボートレースが特に有名。 |
ビンケー(Vĩnh Khê)廟相撲フェスティバル:
城隍神(土地の神)に感謝を捧げるため、毎年1月7日(旧暦)に行われる。ルールは時間やポイントなどに関係なく、一回でも負けた選手は脱落する。相手の両肩と臀部が土俵の地面に着いた時点で勝ちが決まる。相撲だけでなく、人間将棋やブランコなどの伝統的な遊びも行われる。
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闘水牛祭り(Lễ hội chọi trâu):
毎年旧暦9月8日に、ハイフォン市の海辺の街ドー・ソン(Đồ Sơn)で行われる伝統的な闘水牛祭り。この祭りはドー・ソンの人々の勇敢な精神を表すもので、今やハイフォン市の観光の目玉でもある。闘いに参加する水牛は、この祭りに備えて野生の本能を取り戻すため、1年前から他の水牛とは別に飼育される。興奮した水牛が暴れだして多数の重軽傷者が出る事故が発生することもしばしばだが、逆にそのため人気度が低下することはない。祭りでは、数千人の観客の歓声が響く中、水牛が一騎打ちで闘い、最終的に一番多く勝った水牛が、生贄の儀式が行われる会場に行進する。しかし、風習に従い、水牛は勝っても負けても屠殺され、その肉を捧げ、勝ち負けにかかわらず食肉されることになっている。
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<特産品>
バイン・ダー・クア(Bánh đa cua)=カニ麺:
来たからには食べずにして帰れないハイフォン市の最も有名な料理。バイン・ダー・ドーと呼ばれる米粉にサトウキビの汁を加えて練り込んだ茶色い麺に、田んぼに生息する2~4センチほどの泥ガニをすりつぶして取ったダシ汁をかけた汁麺。
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ゴイ・ネック・チャンカット(Gỏi nhệch Tràng Cát):
チャンカットの汽水エリアに生息するネック魚は大きく味がとても良いので和え物に最適。使われる調味料と香菜は約15種類で、ライスペーパーで巻いてタレをつけて食べる。
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チャー・ムック-(Chả mực):
生イカの胴からゲソと内臓を取り出してよく洗い、小さく切って、コショウ、パウダーディルと混ぜて捏ねる。適量取って、油を引いたフライパンに入れ、両面をよく焼く。好みによってチリソースあるいは魚醤をつけて食べる。
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バイン・ミー・タム(Bánh mỳ Tâm):
ハイフォン名物の小ぶりで細長いフランスパン。バターとレバーパテを塗っただけのシンプルなサンドイッチ。 |
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ハイフォン市関連ニュース |
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ベトナムの省・中央政府直轄市一覧 |
最終更新日:2022年2月18日
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