・湿気の多い亜熱帯気候帯に属し、四季があって、冬は冷え込む。 ・湿度:80~85%
地理 |
・省都ランソン市はハノイ市中心部から北154キロ。 ・北はカオバン省、南はバクザン省、東南はクアンニン省、西はバクカン省、西南はタイグエン省に接しており、東北は中国広西チワン族自治区と全長253キロの国境を接している。 ・低い山や丘が省面積の8割を占めており、海抜は252メートル。 ・ランソン市は、フーギー(Hữu Nghị)国境検問所(友誼関)から15キロに位置する。 |
歴史 |
・紀元前にベトナム北部を初めて統一したとされる伝説の王「フン(雄)王」が建国した「バンラン(Văn Lang)」時代からあった全国で最も歴史の長い地方の一つ。 ・1979年に発生した中越戦争(第三次インドシナ戦争)時代には激しい戦場となり、中国軍により省都や村が破壊された。民族性がベトナムより中国に近い一部の少数民族が中国側の指示を受けスパイ活動を行ったとされる。 |
経済 |
・山間地方でありながらも交通インフラの整備が進んでおり、全ての村落を結ぶ全長2828キロの道路がある。ドンダン(Đồng Đăng)国境検問所を通って中国南寧市方面へ向かう国際列車も運行されており、複数の大きな国境検問所と、その周辺に市場が形成されているため、中国との国境交易で非常に賑わっている。 ・ドンダン・ランソン(Đồng Đăng – Lạng Sơn)国境経済区があり、最も重要な国境経済区9か所の一つとなっている。 |
観光 |
<見所・イベント>
ニータイン洞窟(Động Nhị Thanh):
ラムソン市にある美しい鍾乳洞で、孔子、老子、釈迦を祭るタムザック寺院(Chùa Tam Giác)がある。
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チーラン長城(Ải Chi Lăng):
中国の侵攻を防いできたチーラン郡にある自然の要塞で、ベトナム人には長城と呼ばれている。全長約20キロ、幅約3キロ。
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マウソン山(Núi Mẫu Sơn):
ランソン市から東に30キロ。頂上は1541メートルの高さにあり、温帯の気候を有する。春になると桃の花が咲き、美しい景色が広がる。かつて、ラオカイ省サパ町にも劣らない壮麗なビラ式住宅が多くあったが、戦争中に破壊された。
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タムタイン洞窟(Động Tam Thanh):
洞窟内にタムタイン寺院があり、洞窟の壁には15世紀に彫られた阿弥陀仏像がある。ランソン市タムタイン地区にある。
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国境市場:
最も賑わっている国境市場はタンタイン市場(Chợ Tân Thanh)、ドンダン市場(Chợ Đồng Đăng)、ドンキン市場(Chợ Đông Kinh)の3か所。農産物から電子製品まで、ありとあらゆる商品が販売されているが、中国製のものが圧倒的な割合を占めている。
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<特産品>
ロン・スア・クアイ(Lợn sữa quay=子豚の丸焼き):
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ビット・クアイ・ラン・ソン(Vịt quay Lạng Sơn=アヒルの丸焼きランソン風):
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ガー・ター・ロン・ヌオン・タン(Gà thả rong nướng than=にわとりの炭火焼):
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ランソン省関連ニュース |
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ベトナムの省・中央政府直轄市一覧 |
最終更新日:2022年2月18日
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