地理 |
・南をバクリエウ省とカマウ省、東をアンザン省、カントー市、ハウザン省に接しており、北はカンボジアとの全長54キロに及ぶ国境に接している。西はタイランド湾に面しており、全長200キロにわたる海岸線がある。タイランド湾に約100島があり、このうちの一つのフーコック島はベトナム最大の島となっている。 ・省都ラックザー市はホーチミン市から西南に250キロ。 ・自然に恵まれ、多くの川と運河がある。 |
歴史 |
・元々クメール王国に属していたが、17世紀末より中国清朝を不服に思い亡命した明朝の将軍一族により開拓され、18世紀初めからベトナムに支配・併合された。 ・クメール王朝の一部だったため、現在でも多くのクメール人が住んでいる。 |
経済 |
・農地面積が6割、森林面積は小さく、その殆どが保安林となっている。 ・主な産業は農業と漁業。コメやココナッツ、パイナップルの栽培が盛ん。 |
観光 |
<見所・イベント>
フーコック島:
タイランド湾に位置し、シンガポールとほぼ同じ面積を持つ国内最大の島。美しいビーチを有し、海産物が豊富で、気候も穏やか。観光開発に適した条件を備えているが、宿泊施設や発電所の整備が遅れていることから、未だ開発の余地が大きい。現在、同島の南北道路や環状道路をはじめとするインフラの整備、カジノや宿泊施設などの建設案件が進められている。
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バールア群島(Quần đảo Bà Lụa):
キエンルオン郡沖にある群島。45の島々から成り、中には島から島まで浅い海底を歩いて行けるところもある。海上からでもサンゴ礁や魚が見えるほどの透き通った海水や、手付かずの白い砂浜があり、石灰岩が海に浮かんでいるように見える景色を持つため、「南部のハロン湾」とも呼ばれている。
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<特産品>
ヌックマム(魚醤):
同省は全国で最も有名なヌックマム産地の一つ。同省のヌックマムは窒素含有量が多く、色も美しい。
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コム・ゲー(Cơm ghẹ):
ワタリガニを茹でて白身を取って、スライスした玉ねぎ、みじん切りにしたニンニクを軽く揚げた後、ワタリガニの白身を入れて炒める。炊き立てのごはんに、ワタリガニの白身とサイコロ状に切った卵焼きを加えて混ぜたら出来上がり。ヌックマムか醤油をかけて食べる。
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ウニ(ニュム=Nhum):
おかゆ、すり身、炭火焼といった調理方法があり、ライムにつけて、わさびと一緒に食べても美味しい。
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テンニンカ(天人花)酒:
熟したテンニンカ(フトモモ科の常緑低木)の実を発酵させて作ったお酒。同省のテンニンカ栽培面積はメコンデルタ地方でも最大規模。以前は生で食べられたテンニンカの実だが、1997年からは主にお酒の製造に使用されるようになった。
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キエンザン省関連ニュース |
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ベトナムの省・中央政府直轄市一覧 |
最終更新日:2022年2月18日
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