・赤道熱帯モンスーン気候に属し、雨季(5月~11月)と乾季(12月~4月)を有する ・年間平均湿度:― ・年間平均降水量:― ・年間平均気温:25~27度 C
地理 |
・東はビントゥアン省、南はバリア・ブンタウ省とホーチミン市、北はラムドン省とビンズオン省と接している。省都ビエンホア市はホーチミン市から東北に40キロ。 ・かなり平らな地形を持つ。面積の5割は農地で、森林が3割となっている。 ・レアメタル、鉱石、セラミック資材、建築用木材、泥炭、ミネラルウォーターなどの資源に恵まれている。 |
歴史 |
・元々クメール王国に属していたが、1679年より明朝の将軍だったチャン・トゥオン・スエン(陳上川)により開拓された。その後、キン族の急速な入植があり、次第にベトナムに支配・合併されていった。 |
経済 |
・ハノイ市よりも大きなGRDP(域内総生産)を有する数少ない省の一つ。 ・国道1A号、国道20号、国道51号、南北鉄道など極めて重要な交通網が通っており、ホーチミン市タンソンニャット国際空港とホーチミン市の港湾、およびバリア・ブンタウ省の深水港湾とのアクセスが良い好立地にある。省内にドンナイ川、ニャーベー・ロンタウ(Nhà Bè-Lòng Tàu)川、ティバイ(Thi Vải)川に面する3つの港湾地区がある同省は、大規模な経済政策、特に投資誘致政策に注力しており、全国で最も外資誘致を集める地方の一つとなっている。省内には数多くの工業団地があり、鉱工業生産高においても常に全国トップレベルを堅持している。 ・ロンタイン国際空港の建設計画が進められている。同空港は完成後、ベトナム東南部と空路の要衝となり、空路輸送分野で重要な役割を果たすと見られている。 |
観光 |
<見所・イベント>
カットティエン国立公園(Vườn quốc gia Cát Tiên):
ホーチミン市から北へ約150キロに位置する国立公園。面積は約7万1920ヘクタールで、ビンフオック省、ドンナイ省、ラムドン省に跨る。ベトナムに現存する最も広大な低地熱帯雨林の一つを保護している。樹齢300年以上の溶樹や紫檀、黒檀、マホガニーなど貴重な樹木を多く有していると共に、希少鳥類などを含む2400種類以上の動植物が生息している。ベトナム戦争時代は、米軍による空爆や枯葉剤散布で荒廃していたが、ようやく自然が戻ってきた。現在、この地域は自然保護の対象となっており、国立公園に指定されている。ジャングルウォーキングやナイトサファリなどのツアーが人気。なお、同国立公園内にあるバウサウ地区はユネスコのラムサール条約湿地に認定されている。
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ザンディエン滝(Thác Giang Điền):
チャンボム(Trảng Bom)郡にあり、ホーチミン市から約45キロ、ビエンホア市から約15キロに位置する。滝周辺の67ヘクタールの敷地に公園、芝生、娯楽施設、宿泊施設、別荘式住宅などが設置されている。ホーチミン市から気軽に行ける距離のため、週末になると観光客で賑わっている。 |
ブオンソアイ観光地区(Khu du lịch Vườn Xoài):
約35ヘクタールの敷地に欄園(1.2ヘクタール)、竹園(7.2ヘクタール)があり、クマやワニ、ダチョウなどが飼育されている。元々ダチョウ飼育場だったため、現在も15万羽ものダチョウがおり、食用やレジャーなどの目的で飼育されている。ここではダチョウに乗るという貴重な体験をすることが出来る。自然豊かな環境の中に宿泊施設を構え、レストランでは、ダチョウ料理やワニ料理をはじめとしたご当地グルメが味わえる。
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<特産品>
ゾイ・サオ・ラン(Dơi xào lăn):
コウモリの肉の炒め物、肉が甘くて美味しい。
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ゼー・コム・チエン・ヌック・マム(Dế Cơm chiên nước mắm):
コオロギをヌックマム(魚醤)で味付けして、油で揚げたおつまみ。
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ゴイ・カー・ビエン・ホア(Gỏi cá Biên Hòa):
鯉などの魚の切り身にショウガ、ニンニク、ネギ、レモングラス、白ごまでマリネして魚の臭みを取ったフィッシュサラダ。ライスペーパーで、野菜や香草などと一緒に巻いて食べる。
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ソイ・フォン(Xôi phồng):
中が空洞で球状の形をした焼きおこわ。 |
ザボン酒(Rượu bưởi):
ザボンを発酵させた低アルコールのお酒。色は透明で、ザボンの爽やかな香りがする。ザボン型の容器に入れて売られている。 |
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ドンナイ省関連ニュース |
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最終更新日:2022年2月18日
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