・熱帯モンスーン気候に属し、雨季(5月~11月)と乾季(12月~4月)を有する。 ・年間平均湿度:― ・年間平均降水量:2360 mm ・年間平均気温:27度C
地理 |
・メコンデルタ地方最南端に位置する。全長254キロの沿岸線を有し、三方を海に囲まれている。 ・省都カマウ市はホーチミン市から南西に約380キロ、カントー市から西南に180キロに位置する。 ・平らな地形で、海抜が低い。広大なマングローブの森を有しており、同省の湿地面積はメコンデルタ地方の湿地面積のうち7~8割を占めている。 |
歴史 |
・マングローブの森に生息する植物の樹液や落ち葉などにより、森の水が黒く変色していることに因み、クメール人がクメール語で「黒」を意味する「カマウ」と名付けた。 ・元々クメール王国に属していたが、17世紀末から中国清朝を不服に思い亡命した明朝の将軍一族により開拓され、18世紀初めにベトナムに支配・併合された。 |
経済 |
・三方を海に囲まれていることもあり、漁業が発達している。主な産業は稲作、水産(主にエビ)養殖。 ・バイハップ川(Sông Bảy Háp)の流れるカイヌオック(Cái Nước)郡とナムカン(Năm Căn)郡の間に架けられたダムクン(Đầm Cùng)橋が2012年に完成したことで、国道1号線が国土の最南端である同省にも繋がった。なお、カマウ市にはフランス植民地時代に建設された空港がある。 |
観光 |
<見所・イベント>
ウーミン(U Minh)マングローブ林:
植物250種、爬虫類20種、鳥類180種以上が生息しており、昔のままの自然を残している。
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ラムビエン公園(Công viên Lâm Viên):
18ヘクタールの敷地に娯楽施設や公園のほか、ワニ、サル、モニタートカゲ(中型~大型のトカゲ)、ニシキヘビ、ヘビ、カメなどを保護している。特に鳥類保護区には数千羽もの鳥が生息し、バードウォッチングの人気スポットになっている。
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カマウ岬国立公園(Vườn quốc gia Mũi Cà Mau):
「ラムサール条約湿地」に認定された国立公園。総面積4万1862ヘクタール、このうち陸地面積が1万5262ヘクタール、海域面積が2万6600ヘクタール。水産動植物233種類、鳥類93種類、爬虫類43種類、哺乳類26種類、両生類9種類が生息しており、レッドブック(絶滅危惧種に関するデータブック)に載った希少動植物も生息している。 |
<特産品>
ラウ・マム(Lẩu mắm):
発酵した魚のスープで、野草を湯がいて食べる鍋料理。オクラ、ゴーヤ、水おじぎ草などを入れる。この他、エビ、イカ、魚、カニ、タニシなどを好みによって入れ、ビーフンと一緒に食べる。
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雷魚の丸焼き(Cá lóc nướng trui):
メコンデルタ地方の名物料理。雷魚、香草、スターフルーツ、バナナ、パイナップル、ビーフンなどをライスペーパーで巻いて、発酵魚のタレ(Mắm nêm)をつけて食べる。
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カマウ省関連ニュース |
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ベトナムの省・中央政府直轄市一覧 |
最終更新日:2022年2月18日
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