小腹が空いたとき、道端で見かけると無性に食べたくなるお菓子 「バインカム(bánh cam)」。 これは、中国の甘い点心の一つである胡麻団子(芝麻球)がベトナムに入って定着したもの。北部ではバインザン(bánh rán=揚げ餅)と呼ばれています。家で作るとなるととても手間がかかるので、ベトナムでは道端で買って食べるのが一般的。今回の動画「ベトナムの仕事人」シリーズでは、バインカム売りの職人技を紹介します。
(C) Crossco
揚げたてが食べたくなる!
くるくると器用に均一に衣を包む手元に注目です。
ベトナムでは大きさや形は作る人のお好み?
点心の胡麻団子は、直径4センチほどの真ん丸い球状をしています。ベトナムでも同様の胡麻団子が作られていて、その丸い形と色合いから「cam=オレンジ」をつけて「bánh cam」と呼ばれるようになったようです。でも、ベトナムでは中国のように蒸篭などの容器に入れて出すのではなく、あくまでもストリートフード。一つで満足できるように形を大きくしたり、食べやすいように少し平らにしたり、作り手によって形や大きさがまちまちです。
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中の餡はさわやかな緑豆
中国や日本の胡麻団子とは違い、緑豆(Đậu xanh、ダウサイン)を使った餡(nhân、ニャン)で、さっぱりした上品な甘さです。
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揚げたてのカリカリした歯ごたえとモチモチとした食感が手軽に楽しめます。小腹が空いたとき、ぜひお試しください。
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