シントーマンカウの作り方～トゲバンレイシのシェイク～

ベトナムには「シントー（sinh tố）」と呼ばれる飲み物があります。「sinh tố」は漢字で書くと「生素」で、もともとは「ビタミン」の意味なのですが、新鮮なフルーツや野菜を使ったビタミンたっぷりのシェイクのことを「シントー」と呼んでいます。マンゴーやパパイヤといったフルーツだけでなく、ニンジンやトマトなどの野菜を使ったものまで、種類はかなり豊富です。その中でも、日本人に「初めての味でとてもおいしい」と評判なのが、トゲバンレイシ（マンカウ）を使った「sinh tố mãng cầu（シントーマンカウ）」です。バナナのように濃厚な味と香りでありながら、パイナップルやイチゴのような爽やかな酸味があって、とてもおいしいですよ！　今回は、シントーマンカウの作り方を紹介します。ミキサーさえあれば、自宅で簡単に新鮮なフルーツシェイクを楽しめますよ。

シントーマンカウの材料（1人分）

＋トゲバンレイシ（Mãng cầu Xiêm）：250g（果実の4分の1ぐらい）

＋コンデンスミルク（Sữa đặc）：大さじ1杯程度（お好みで）

＋牛乳砂糖なし（Sữa tươi không đường）：100～150cc（お好みの量）

＋クラッシュアイス（一般な製氷容器で作った氷のままでもOK）：適量

＋お好みでココナツミルク（Nước cốt dừa）大さじ1杯、ライムの絞り汁（nước chanh）少々

＋生クリームを少量入れるとリッチに仕上がります！

作り方

（1）トゲバンレイシの実（長径30cm程度）を4分割して扇型に切り、種を取り除きます。切り方はこちらを参照。種には毒があるそうなので、確実に取り除きましょう。トゲバンレイシはあまり長く冷やすと風味が落ちます。常温で切った後、2時間程度冷やしておくと良いです。

（2）（1）とコンデンスミルク大さじ1杯、牛乳100～150cc、氷と、お好みでココナツミルク、ライムの搾り汁、生クリームをミキサーの中に入れます。氷を入れすぎると水っぽくなります。全体が冷える程度の量で十分です。

（3）ミキサーで攪拌すればできあがり！　クラッシュアイスで作る場合は20秒ほど、砕いていない氷で作る場合は氷の様子を見ながらもう少し長くミキサーにかけます。

トゲバンレイシを冷凍保存するととってもお手軽

トゲバンレンシは、なにせ大きな果実なので、一人暮らしだと一度に食べきれません。そんな場合は、風味は落ちてしまいますが、冷凍にしてシントーにするといいですよ。手早く簡単にシントーが作れます。

実を4つ割にして切り、種を取り除いた果肉を、ラップで包んで平たく伸ばし、冷凍します。

ミキサーに入れるときは、果肉をできるだけ細かくします。凍っていても手で簡単にちぎれるのでお手軽です。また、果肉が凍っていますので、氷を入れる必要はありません。その他の材料は、上で紹介したのと同じ。冷凍すると風味が落ちるので、ライムやココナツミルクを入れたほうがよりおいしいです。途中でミキサーを止めスプーンなどでかき混ぜて果肉の様子を見ながら、30秒ほど攪拌したら出来上がり。

氷を入れないので、牛乳を少なめにしてつくると、とろっとろで濃厚に仕上がります。果肉が固まっていることもあるので、スプーンですくって召し上がれ。

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