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釣堀でのんびり&満腹満足!~HCMの週末の過ごし方~

2015/11/20 JST配信
11月も終わりが近づいて雲ひとつない晴天が続くホーチミン市。どこかに気持ちの良いところに行きたい!という気持ちがふつふつ湧き上がるけれど、ここはベトナム、連休は新年までないので、遠くへは行かれない・・・。そんなときに気軽に出かけられる、 週末の遊び場「釣堀(Hồ câu cá、ホーカウカー)」 を紹介したいと思います。最近の釣堀は、ただのんびり釣りを楽しめるだけの場所ではありません。屋外で美味しい料理に舌鼓を打ち、満腹&満足な時間を過ごせますよ。

All photos (C) NgBK

ホーチミン市郊外には釣堀がたくさんある


水が豊かな土地、というか、元々湿地帯がたくさんあるホーチミン市の郊外には、自然の池を利用した釣堀がたくさんあり、特に7区に隣接する ニャーベー郡ビンチャイン郡 の南側にある釣堀がよく知られているようです。

いまどきの釣堀は、ただ魚を釣るだけではありません。暑さを遮る水上ログハウスが設置され、様々な珍味を提供する 釣堀レストラン になっているところが多いのです。その中でも地元の人によく知られている *スアンフオン釣堀レストラン を紹介します。

中心部からタクシーで30分かからず到着!


私たちが行ったのは日曜日の午前中。道がすいていたので、中心部からタクシーで30分もかからず到着しました。タクシー代は15万VND(約830円)程度です。

大通りグエンヴァンリン通りからファムフン通りに入り、「え?ここ?」と思うような路地を入ってしばらく行くと、左手に「Xuân Hương(スアンフオン)」と書かれた看板が見えてきます。



釣堀レストランはこんなところ


入り口は小さいのですが、奥に広大な敷地が広がっていて、釣堀池は1箇所ではなくいくつもあります。



水上にせり出たログハウスが建っているでの、暑い日でも大丈夫。風が抜けて涼しいです。木造が心もとないと思う場合には、ちゃんと床がコンクリートになっているところもあります。床板の隙間から下にモノを落としてしまうという心配もありません。




緑もたくさんあり、ベトナムの田舎に来た気分を味わうことができます。



真剣に釣りだけを楽しむ人の姿も。



パーティーができる広い場所もあります。カラオケセットも借りられるようです。



夕涼みをしながらデートするのによさそうな場所も。



長い滞在で子供たちが飽きないよう、遊具も設置されています。



安全な野菜を自家栽培しているようでした。



生簀には魚がたくさん。中心街の高級レストランと違い、回転がよいのか生きの良い魚ばかりです。



ワニもいました・・・。メニューには色々な珍味が。



定番のニワトリだけでなく、ハトや丸焼き用の子豚も・・・。



初めて見たのですが、「Con dúi(コンズイ/コンユイ)」という動物で、スタッフ曰く「とってもおいしいのよ!(超笑顔)」だそうです・・・。調べたら、シラガタケネズミという北部の山に住むネズミの仲間のようです。こんなにかわいくても、おいしいと食べられてまうわけですね。



とにかく敷地が広いので、自転車で移動するスタッフや、ローラースケートを履いているスタッフもいました。ぼんやり暇そうにしているスタッフはおらず、みなキビキビと働いていて、好感が持てました。

早速釣ってみよう!


自分の釣り道具を持ち込んで本腰を入れて釣っている人もいますが、もちろん竿を借りて釣ることもできます。料金は、釣堀利用料が1竿分25000VND(約138円)、竿レンタル料が1竿15000VND(約83円)、えさ代が1袋10000VND(約55円)、合計5万VND(約276円)となっています。食事をする場合は、釣りの時間制限は設けられていないようです。



竹竿がくるのかと思ったら、伸縮式の結構ちゃんとした竿でした。餌は2種類。



ひとつはなんと、贅沢にもエビ! もう一つは生きたコオロギです。生餌が苦手な人は言えば他のエサに交換してもらえます。



妙に日本的な景色になっておりますが、果たして釣れるんでしょうか。

なんせ、私たちはこれまで釣りの経験が殆どない素人集団。そんなに簡単に釣れるはずもなく、朝10時から午後3時ごろまで2本の釣り糸をたらして、ボウズでした・・・。まあ、途中から食べることに夢中になってしまったというのが最大の原因なのですが。



無心になっているとき、2回ばかり当たりがあったのですが、外れてしまいました。釣ろうと思うとまったく反応なし・・・。でも、同じ池ではバンバン釣っている人も。



向かいの人が、なんか大きな魚を釣っている!



魚を見せてもらいました。 バサ(cá basa) というナマズの仲間。日本人には聞き覚えのない名前かもしれませんが、ベトナムの主力輸出水産品の一つで欧米市場を中心に大量に輸出されています。淡白な白身でおいしいそうです。



この釣り人は本格的な竿を持ち込み、練り餌を使っており、浮きは使わず水底まで餌を沈めているようでした。釣った魚はリリース。持って帰ったり調理するには別途料金がかかるようです。

おいしいお料理の数々


釣りはさっぱりでしたが、楽しみなのはお料理です。メニューはかなり豊富で、先程写真に出したワニやらシラガタケネズミなどの珍味もあります・・・。週末はかなり混み合っており、到着してすぐ注文して、時間を指定して出してもらう形式でした。

私たちが頼んだメニューを紹介します。



ニガウリの和え物(gỏi khổ qua)、さっぱりとおいしい。



イカフライ(mực ống chiên)、ビールが進みます。



鶏を丸ごと土鍋で蒸したものを注文したら、その鶏の内臓を使った炒め物が出てきました。こんな美味しい鶏レバー食べたことがないというぐらい、新鮮で全く臭みがなくおいしかったです。



土鍋で蒸した鶏が出てきました!



中身を見せてくれたあと、スタッフが食べやすいように切り分けてくれました。ホクホクしてとてもおいしかったです。



海鮮鍋(lẩu hải sản)とハゼの串焼き(Cá kèo nướng、右下画像)。特にこのハゼの串焼きが絶品! これまで食べたものはパサパサでいまひとつのものが多く、あまり好きではなかったのですが、ここのは身がほっこりとしていてとてもおいしいです。

これプラス何品か食べて、大人7人+子供2人でビールも大量に飲んで全部でおよそ160万VND(約8800円)。中心街では考えられない値段。何より何時間でものんびりできるのが最高でした。



1万VND(約55円)で、ハンモック(võng、ヴォン)を借りてお昼寝もできてしまいます。都市の喧騒からのがれて、のんびりしたい人にぴったりのお手軽スポット。朝7時から夜10時まで営業しているので、夕涼みがてら夕食を堪能することもできます。ぜひ、みなさんも試してみてください。

 
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