ベトナムを代表する米粉の麺「フォー(phở)」。フォーの麺は、米粉を溶いた液体をクレープ状にして蒸してつくった生地を麺状にカットしたものですが、スーパーなどでは乾燥させたものが売られています。日本へのお土産に、とか、自宅でフォーを作ってみたい、とこれを買う人もいると思いますが、かなり硬くて分厚い麺なので、普通に茹でると、周りがべろべろなのに中までなかなか火が通らない、なんてことになりがち。そこで、フォー乾麺のおいしい茹で方を紹介します。もっちもちで、お店で食べるとのはまた違った味わいがありますよ。
基本材料
今回は、最も手軽な生肉のフォー「Phở tái(フォータイ)」を作ってみましょう。基本となる材料は、以下の通りです。
<牛肉フォー材料(2人前)>
+フォー乾麺(200g)
+フォーのスープの素(1~2キューブ)
+牛肉薄切り(適量)
+玉ねぎのスライス(適量)
+小口切りしたネギ(適量)
+もやし(適量)
+好きな香草やライム(適量)
適量ばかりですが、とにかく自分の食べたいだけ、冷蔵庫に残っている分量だけでOKです。これらの材料が揃わなくてももちろん大丈夫。
(C) VIETJO Life
フォーの麺そのもののことをベトナム語で「Bánh phở(バインフォー)」と言います。Bánhは、ケーキやパンなど粉ものを練って作った物の総称です。フォーの乾麺のことは、乾燥したという意味の「khô」をつけて「Bánh phở khô(バインフォーコー)」と言います。
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このように乾燥した硬い麺が一まとめにして入っています。画像は200gで2~3人前です。乾燥した状態ではばらすことができないのですが、最近は100g入りのものや1人前ずつ小分けにしたものも販売されています。価格は200gで2000VND(約11円)前後と、驚くほど安いです。
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もちろん、ダシをとってスープから自分で作るのがおいしいですが、今回は麺の戻し方がテーマなので、固形スープを使用します。色々なメーカーが同様のものを販売していますが、値段は1パック3000~4000VND(17~22円)程度です。牛肉用のPhở bòと鶏肉用のPhở gà(フォーガー)と2種類あります。
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こちらは牛肉用の固形スープ。このように4キューブ入っています。1キューブでスープ1人前らしいのですが、味が結構濃いので2個で3人前ぐらいがちょうどいいと思います。薄味好きの方は2人前作れるかもしれません。湿気てダメになりやすいので開封後は密封して冷蔵庫に入れておきましょう。
作る手順:ポイントは事前に水で戻しておくこと
フォー乾麺の袋を見ると「6~8分茹でる」などと書いてあるのですが、いくら茹でても中まで火がなかなか通らず、茹で過ぎと茹で足りないの中間みたいな仕上がりになってしまうことがあります。これを防いでおいしくするコツは、まず事前に水である程度戻しておくことです。それでは、手順を見ていきましょう。
① 乾麺をひたひたの水につける
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まず、乾麺を流水で軽く洗って汚れを落とし、鍋やバットなど大きな容器に洗った乾麺を入れ、ひたひたになるまで水かぬるま湯を注ぎます。水の場合は1~1.5時間、ぬるま湯の場合は30~40分浸しておきます。
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水に1時間浸して写真のようになったら、水をこぼして臭みをとるために流水でざっと洗います。
手間がかかるように感じますが、浸すのに時間がかかるだけなので見ている必要はないですし、これをやることでおいしくなるだけでなく、後の茹でる手間が格段に楽になりますよ。
② 具材を用意する
麺を浸している間に、具材を用意します。牛肉薄切りについては、ベトナムの牛肉は非常に固いので、肉たたきなどでよく叩いて薄くのばしておきます。もやしはお好みで軽く湯がいておいてください。
③ スープを作る
600ccの水にスープの素を1~2キューブ入れ煮立たせます。味を見て水やスープの素の量を調整してください。少し濃く感じるぐらいのほうが麺には合います。
このとき、牛肉に厚みがある場合は、煮立ったスープで軽く湯がいておきます。
④ 麺をゆでる
ぐらぐらと沸騰した湯で1分ほど茹でます。すぐに茹で上がります。
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麺が中まで透き通るようになったらOK。もちもちになったら、ザルに麺をあげて、ざっと水洗いして臭みを取ります。
④ 麺と具材を器に入れ、スープを注ぐ
器の中に麺を入れ、その上に牛肉、刻んだネギ、薄切りにした玉ねぎを載せ、上から熱々のスープをかけます。薄切り肉の場合は熱々のスープをかければ火が通りますが、心配な方はあらかじめ煮立ったスープで肉を湯がいておきましょう。
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モヤシや香草、ライム、唐辛子などお好みの具材を添えれば完成です!
お店で食べるフォーとはまた違ったモチモチの麺を、さほど手間をかけずに味わえるフォータイは、お休みの日のブランチにおすすめ! 是非ためしてみてくださいね。
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