ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ベトナムで薬を買うには~風邪引いた、と思ったら~

2015/01/19 JST配信

ベトナムで買える薬には輸入品と現地生産品があり、輸入品には、アメリカ、フランスなどの世界大手医薬品メーカーの製品とそうした大手メーカーのアジア製品(タイ・インドなど)があります。また大衆品にはアジア製またはローカル製のジェネリック薬もあります。

どこで買う?

ベトナムで薬を買うには、ガーディアン(Guardian)、メディケア(Medicare)など外資系のドラッグストア、あるいはNhà Thuốc(ニャートゥオック) 、Nhà Thuốc tây(ニャートゥオックタイ)と呼ばれる薬局に行って買いましょう。

Photo by VIETJO Life  

1錠から買える

薬局では「昨日から頭が痛い、熱がある、鼻水が出る、お腹のこの辺り(ジェスチャー)が痛い」など症状と○日分と伝えると、薬剤師さんが伝えた症状に合ったものをみつくろって、小分けにしたものを渡してくれます。ただし言葉の問題もあるので、正しく伝わったかどうかをよく判断してください。

ベトナムで便利なのは錠剤やカプセル剤の場合、1箱全部買わなくても1錠から買うことができる点です。ベトナム語で錠はviên(ヴィエン)といいます。1錠はMột viên(モッヴィエン)です。また、日本で市販されている医薬品に比べ同成分でも安く変える場合がほとんどです。

Photo by VIETJO Life  

これまで飲んだ薬を記録しておく

頭痛、腹痛と一概に言っても毎回同じ症状とは限りません、海外では日本の薬が手に入らないため、海外生活で経験した症状、その際に飲んだ薬とその効果を記録しておくと後々に役立つことがあります。その際に症状が出た正確な位置と、どのような症状なのか(ズキズキ、電気が走るように、針で刺すようになど)も記録しておくとよいと思います。

もしこのような記録があり、これまで経験したような症状であれば、その際に服用して効果のあった薬を買うのがよいでしょう。この場合、薬局では薬の商品名または成分名を伝えます。商品名も成分名も似たものが多く間違えやすいので、一字一句書き写すか、空き箱や包装シートをそのまま持っていくのが確実です。

商品名、成分名との関係は次のようになっています。(日本の薬の例)。

○ 商品名:1つひとつの薬に製薬企業が名前をつけたもの。(例:バファリン)

○ 主成分名:薬の主成分の名前。(例:アセチルサリチル酸= acetylsalicylic acid)

購入時の注意点

薬には主成分・副成分のほか、一定の大きさや濃度にする目的で賦形剤(添加剤)が混ぜられ、製品は大体どれも同じような大きさに製造されます。しかし大きさが同じだからといって同じ効き目があるわけではありません。薬を購入する際には有効成分がどれだけ含まれているかを必ず確認しましょう。

全く同じ形や色をしていても、以前服用したものが50mgのところを100mgの同じ商品名・成分名の薬を購入して服用するのは大変危険です。液剤についても同様で、有効成分が通常1%希釈液のところ5倍の5%のものでは効き目が強く逆に症状が悪化したり、副作用が生じたりする場合があります。

また、ベトナムで販売されている医薬品は、欧米人向けに作られた輸入品が多いこともあり、日本の薬よりも効き目が強い場合が多いので、この点にも注意が必要です。

ベトナムで買える医薬品の一例

(※これらの医薬品の品質を保障したり、利用を薦めるものではありません。医薬品は医師の診察を受け処方されたものを服用するのが望ましいです)

Panadol(パナドール)

|_. 製品名|Panadol(パナドール)|

|_. 製薬会社|Sanofi Vietnam (サノフィ・ベトナム)|

|_. 主成分|Paracetamol (パラセタモール/アセトアミノフェン)500 mg|

|_. 効能|解熱・鎮痛|

※頭痛・発熱といえば、「パナドール」というほど、ベトナムでは一般的な医薬品、カフェイン成分が入っているため、眠くならない解熱・鎮痛薬です。1錠がパラセタモール500mgのためちょっと効きすぎの場合もあるので、症状を見ながら半分ぐらいでもよいかもしれません。

Efferalgan(エフェラルガン)

|_. 製品名|Efferalgan(エフェラルガン)|

|_. 製薬会社|bristol myers squibb(ブリストル・マイヤーズ)|

|_. 主成分|Paracetamol (パラセタモール/アセトアミノフェン)80, 150, 250, 500mg|

|_. 効能|解熱・鎮痛|

※こちらも主成分がパラセタモールの解熱・鎮痛剤です。粉薬、座薬、水に溶かして飲むタイプがあります。粉薬と座薬のものはパラセタモール80mg, 150mg, 250mgがあり、80mgのものは体重5kg~16kg(生後5ヶ月~2歳相当)の乳児・幼児も服用できます。溶かすタイプは500mgの大人用で強力です。

Decolgen(デコルゲン)

(C) VIETJO Life

|_. 製品名|Decolgen(デコルゲン)|

|_. 製薬会社|United International Farma(ユナイテッド・インターナショナル・ファーマ)|

|_. 主成分|Paracetamol (パラセタモール/アセトアミノフェン) 500mg

Phenylephrine Hydrochloride(塩酸フェニレフリン) 10g|

|_. 効能|風邪による鼻水、鼻・のどの炎症を抑える|

※同じく主成分がパラセタモールですが、鼻水を緩和する成分が入っており、日本の「風邪薬」に近いものです。通常タイプの赤いパッケージのものと、眠くなる成分を除いた緑のパッケージのものがあります。

Zantac(ザンタック)

|_. 製品名|Zantac(ザンタック)(輸入品)|

|_. 製薬会社|GlaxoSmithKline(グラクソ・スミスクライン)|

|_. 主成分|Ranitidine 150mg(ラニチジン)=H2ブロッカー|

|_. 効能|胃痛、胃もたれ、胸やけ|

※日本では第一三共から「ガスター10」(主成分:famotidine=ファモチジン)という薬が販売されていますが、ザンタックと同様に胃酸を抑えるH2ブロッカー薬です。

Fugacar(フーガカー)

|_. 製品名|Fugacar(フーガカー)|

|_. 製薬会社|Janssen Cilag Thailand(ジャンセンシラグ・タイ)|

|_. 主成分|Mebendazole(メベンダゾール)500mg|

|_. 効能|虫下し(回虫、鞭虫、鉤虫、ぎょう虫の駆除)|

※生野菜などを多食するベトナムでは必須の虫下し薬、3ヶ月に1度程度服用するとよいようです。最近は無味のほか、フルーツパンチ味、チョコレート味もあります。偽物も多く出回っているようなので、信頼できる薬局で買いましょう。

Lamisil(ラミシール)

|_. 製品名|Lamisil(ラミシール)|

|_. 製薬会社|Novartis(ノバルティス)|

|_. 主成分|Terbinafine hydrochloride(テルビナフィン塩酸塩)|

|_. 効能|水虫等の駆除|

※テルビナフィンが主成分の抗真菌薬で白癬菌(水虫等)に効果があります。日本でも水虫薬として販売されています。

Econazine(エコナジン)

|_. 製品名|Econazine(エコナジン)|

|_. 製薬会社|Y.S.P Industries (M) Sdn|

|_. 主成分|Econazole Nitrate(エコナゾール硝酸塩)、Triamcinolone Acetonide(トリアムシノロンアセトニド)|

|_. 効能|水虫等の駆除|

※エコナゾールが主成分の抗真菌薬、白癬菌(水虫等)に効果があり、ステロイド剤であるトリアムシノロンも含有しています。ラシミールで効果がない場合にはこちらを。

Strepsils(ストレプシル)

※医薬品ではありませんが、ベトナムでのど飴といえば、イギリス発のストレプシル。コンビニなどでも売られています。ベトナムではLをNと発音しますので、「ストレプスィン」と言えば通じます。写真のオリジナルのほか、オレンジ、ハニー&レモン、クール味もあります。

風油精 (dầu gió xanh = 緑の油)

※ハッカ油、ユーカリ油を主成分とし、頭痛、鼻水、腹痛、肩こり、切り傷、ねんざ、虫刺されなど、何にでも効く万能薬です。使用方法としては、1. 蓋を開け揮発成分を直接鼻から吸い込む、2.液体をそのまま患部にすり込む方法があります。多くのメーカーから発売されていて、効能もほとんど同じですが、ベトナムでの最高級品はシンガポール製のイーグルブランド(写真)のものとされています。

<関連記事>

ベトナムの万能薬!? ~「緑の油」の使い方~

関連記事

越日・日越辞書(8万語収録)
為替レート(VND)/金レート
日本円 [1円]:
165.61 - 172.31
米ドル [1USD]:
25,165 - 25,473
ユーロ [1EUR]:
26,247 - 27,297
金1テール(37.5g):
83,000 - 85,500
※為替レートはSHBよりデータを取得しています。
※金レートはSJCよりデータを取得しています。単位は1000VND。
2024/12/03 18:00 JST更新
©VIETJO ベトナムニュース 2002-2024 All Rights Reserved