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以前、「フォーだけじゃない！米麺5選」 と題してベトナムを代表する5つの麺料理を紹介しましたが、今回はその中でも筆者が特に好きな中部の米麺 ミークアン（Mì Quảng） について、ホーチミン市で食べるならここ！というお店を３つ紹介したいと思います。
(C) VIETJO Life
ミークアンはどんな麺？
ミークアンは、中部のダナン市、クアンナム省の名物麺料理です。日本ではよく「汁なし麺」と紹介されますが、丼半分ほどの汁が入っており、食べる感覚は汁麺に近いと思います。
麺はフォーなど米から作ったべろべろの麺とは違い、日本のうどんに近いため、小麦粉から作った麺かと思ってしまいますが、これも米麺。水と一緒に細かく粉砕した米の汁を、クレープ状に蒸し上げ、それを日本のきしめんほどの幅に切ります。ベトナムでも小麦粉麺に近いということで、小麦粉麺をあらわす「Mì」という言葉が用いられています。
麺の色は白いもののほかに黄色いものと赤いものがあります。黄色いものはターメリックで色づけしたもの。たまに見かける赤っぽい色の麺は、赤い玄米を使ったものです。
家庭で麺を作るのは大変ですので、中部の人たちは市場で麺だけを買ってきて、自宅で好きなように具材や味付けをアレンジし、それぞれの家庭の味のミークアンを楽しんでいます。主な具材は豚肉、スペアリブ、海老、鶏肉など。素材からとった出汁の効いた汁に、ピーナッツの香ばしさと、割って入れるゴマせんべいのぱりぱりした歯ざわり。しっかりした太い麺にとてもよく合います。
ミークアンは家庭によって味に差があるように、外で食べてもお店によってそれぞれξや味わいに差があります。ホーチミン市では最近ミークアン人気が高まっているようで、お店が増えていますが、その中でも「中部の家庭の味」と評判の3店舗を紹介したいと思います。筆者が勝手につけたランク付けで、3位から順に紹介します。
第3位：Mì Quảng Ngon Phố Thị（ミークアンゴーンフォーティ）
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3区8月革命（カックマンタンタム）通り沿いにあるお店。こぎれいな今風の雰囲気のお店で、お店のスタッフも学生風の人たちがお揃いの制服を着て働いています。1区ディンティエンホアン通りにももう1店舗あります。メニューはミークアンだけでなく、コムガーホイアン(Cơm Gà Hội An、ホイアン風鶏飯)、バインベオ（Bánh bèo、米粉の生地を小皿に入れて蒸し、海老でんぶや揚げた 豚皮などを載せたもの）などの中部料理を味わうことができます。
(C) VIETJO Life Mì Quảng Gà Tôm Thịt：4万6000VND(約260円)
このお店のミークアンは、スペアリブがメインのミークアン スオンノントムティット（Mì Quảng Sườn Non Tôm Thịt）や鶏肉がメインのミークアン ガートムティット（Mì Quảng Gà Tôm Thịt）など、中に入れる具材で8種類あるのですが、鶏肉がメインのミークアンを注文してみました。このお店のミークアンは麺が黄色。コシがあり、しっかりした味付けのスープと良くあいます。
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最初にお絞りと一緒に、こんなものが出てきます。中身はベトナム風ハムとでも言えばいいでしょうか。肉のすり身をバナナの葉にくるんで蒸し上げたもので、このまま食べても、ミークアンの丼にトッピングして食べてもおいしいですよ。
◇お店の詳細はこちら ＞＞ ミークアンゴン フォーティ
第2位：Quán Gì Đó（クアンジードー）
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1区レバンタム公園の脇を走るディエンビエンフー通りからマクディンチ通りを入ってすぐのところにあるお店です。え？ここ？と思うような67番の細い路地を入ってすぐ右手に、小さな看板を掲げた小さなお店が。週末の12時に行ってみたら満席でした。バイクはディエンビエンフー通りとマクディンチ通りの角の路上に無料で預けられます。
Quán Gì Đóは「なんとかっていう店」という意味。ちょっとお洒落で隠れ家的雰囲気です。
© VIETJO Life Mì Quảng
このお店のミークアンのサイズは3種類。小腹がすいたときや女性向けの小が4万VND（約230円）、大が5万VND（約290円）、特大が6万VND（約340円）で、3万VND（約170円）で替え玉もできます。お絞りとちょっと変わった味のお茶が無料というのもうれしい。
© VIETJO Life
白い麺はもちもちしていて、しっかり煮込んだ鶏肉との相性が抜群。細いぱりぱりとしたモヤシがまたおいしいです。汁はあっさりしていますが、出汁がよく効いています。
食事の後には、果肉入りココナツジュースや雑穀のチェーなどを1万5000VND（約85円）という安さで味わえます。
◇お店の詳細はこちら ＞＞ クアンジードー
第1位：Mỳ Quảng Chính Hiệu（ミークアン チンヒエウ）
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中心街からかなり離れた空港北側にある知る人ぞ知る名店。ゴーバップ区クアンチュン通りからレバントー通りをしばらく走った左側にあります。2時近い時間帯の写真なのお店は空いていますが、それでも客足は絶えません。
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お店の入り口には、山盛りの海老とスペアリブ、鶏肉。食欲をそそります。そして奥には、赤みがかった麺が。そう、このお店の麺は赤い玄米を使用しています。
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超ローカルですが清潔だと思います。テーブルの上には中部らしい辛い調味料が色々。急須にはハス茶が入っていて、これは無料です。
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このお店のミークアンは、小が2万3000VND、中が3万VND、大が4万VND、替え玉が8000VNDと、かなりリーズナブル。スペアリブと鶏肉が柔らかくてほくほく、海老はぷりぷりです。
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赤い麺はブツブツ切れるのですが、少し香ばしい感じがして、とてもおいしいです。そして何よりとてもおいしかったのが、付けあわせで出てくるおせんべい。ものすごく軽くてサクサクしていて、そのまま食べてもおいしいし、汁につけるとうまく味が絡んでこれまたおいしい。とにかく大満足でした。
◇お店の詳細はこちら ＞＞ ミークアン チンヒエウ
フォーやブンなどベトナムのべろべろ米麺はちょっと・・・という方に、ミークアンはお薦めです。ほかにも色々おいしいお店はあると思いますので、ぜひ自分の「家庭の味」を探してみてください。
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