タムダオ町(Thị trấn Tam Đảo):
霧に包まれており一年中涼しく、松林に囲まれた美しい町。ハノイ市から86キロに位置する。タムダオ町はフランス植民地時代に避暑地として開発された。100以上ものビラやホテル、教会などが建てられたが、20世紀初めにレンガと石材で建てられたタムダオ教会以外の建物は、仏越戦争(第1次インドシナ戦争)時代に、ベトナム軍による焦土作戦で破壊された。1990年代に入ってから再建され、現在は多くの宿泊施設が並び、一年中観光客で賑わっている。
竹林西天禅院(Thiền Viện Trúc Lâm Tây Thiên):
ハノイ市から60キロのビンフック省タムダオ(Tam Đảo)郡ダイディン(Đại Đình)村落にある。海抜300メートルにあるこの禅院からは、天気がよければバビ(Ba Vì)山脈と年中山頂に雲がかかったタムダオ山を眺めることが出来る。チャン(陳)朝のチャン・ニャン・トン王に創立されたチュック・ラム(竹林)禅派は、ベトナムの三大禅院の一つであり、古くからベトナムの仏教において重要な役割を果たしてきた。
ダイライ観光地区(Khu du lịch Đại Lải):
ハノイ市から約50キロ離れた123ヘクタールの広大な敷地にあるこの観光地区は広々とした花畑やロマンチックな松林など、まるでヨーロッパのような美しい景色を持つため、週末になるとハノイ市から多くの観光客が訪れる。サイクリングやカヤック乗りなども楽しめ、敷地内には高級リゾートもある。