カットティエン国立公園(Vườn quốc gia Cát Tiên):
ホーチミン市から北へ約150キロに位置する国立公園。面積は約7万1920ヘクタールで、ビンフオック省、ドンナイ省、ラムドン省に跨る。ベトナムに現存する最も広大な低地熱帯雨林の一つを保護している。樹齢300年以上の溶樹や紫檀、黒檀、マホガニーなど貴重な樹木を多く有していると共に、希少鳥類などを含む2400種類以上の動植物が生息している。ベトナム戦争時代は、米軍による空爆や枯葉剤散布で荒廃していたが、ようやく自然が戻ってきた。現在、この地域は自然保護の対象となっており、国立公園に指定されている。ジャングルウォーキングやナイトサファリなどのツアーが人気。なお、同国立公園内にあるバウサウ地区はユネスコのラムサール条約湿地に認定されている。