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上の画像のような袋入りやパック詰めの葛粉が、市場やスーパーなどあちこちで売られています。葛粉は片栗粉と同じように、料理のとろみをつけるのにも使われています。でも、ベトナム料理って、とろみのある料理ってそんなにないような。各家庭ではこんなにたくさんの量をどうやって消費しているのでしょうか。今回は、葛粉の効能とベトナム人の摂取の仕方についてご紹介したいと思います。
知って驚き!葛粉の効果
葛はマメ科の多年草で、その根からデンブン質をとって乾燥させたものが葛粉です。葛粉のことをベトナム語で「sắn dây(サンザイ / サンヤイ)」、葛粉を「bột sắn dây(ボッサンザイ / ボッサンヤイ)」と言います。
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葛の根は「葛根(かっこん)」として古くから漢方に用いられており、鎮痛、解熱、発汗、血流の促進、排便促進などに用いられますが、葛粉も健康と美容に良い効果がたくさんあります。
体の熱を逃がし、肌のトラブルに効果
日本では、風邪の引き始めで体がゾクゾクするようなとき、葛粉を使った「葛湯(くずゆ)」を飲むと、体中がポカポカ温まって良いということが知られていますよね。これは、血管が拡張して血流が良くなるためなのですが、体を温めると同時に発汗を促し、体の熱を逃がしてくれるという役割を果たします。つまり、風邪を引いたときだけでなく、暑い日に体のこもった熱を逃がしたい時に飲むのも効果的なのです。
暑さが厳しいベトナムではもっぱら、この「体の熱を逃がす」という目的で葛粉を用いています。体の中に熱がこもると、ニキビや吹き出物が出ると考えられているため、肌のトラブルを抱える人だけでなく、多くの女性が普段からニキビ予防のために積極的に葛粉を摂取しています。
ホルモンバランスの乱れを解消、免疫力アップ
また、妊娠や出産、更年期などで女性はホルモンバランスが崩れやすいですが、葛粉に含まれるイソフラボンは女性ホルモンと似た働きがあり、ホルモンバランスの乱れによる諸症状を改善してくれると考えられていますし、妊娠力をアップさせる効果も期待できるといわれています。妊娠中の女性は便秘になりやすいですが、葛粉は腸の働きを活発にして便秘解消にも効果があることから、妊婦はよく摂取しています。
更に、葛粉には免疫力を高める働きがあるため、普段から摂取することで風邪などの病気の予防にもつながります。
葛粉ジュースの作り方
天然食材で子供や妊婦さんも安心して飲める葛粉。それでは、実際にベトナム人はどうやって摂取しているのでしょう。
日本では葛粉を葛湯にして飲むのが一般的ですが、ベトナムでは通常、温めずに水に溶いて冷やして飲みます。葛湯と違って粉が水に溶け込むわけではないので、飲み口はかなり粉っぽく感じますが、味に癖があるわけではないので、慣れれば飲みやすいです。代表的な飲み方は以下の通りです。
水に砂糖と混ぜて飲む
ティースプーン3杯分の葛粉を水200ccに溶かし、お好みの量の砂糖を加え、氷を入れて良くかき混ぜれば出来上がり。最も手軽な飲み方です。氷を入れて冷たくすると、より飲みやすくなります。しばらく置くと葛粉が下に沈殿しますのスプーンでかき混ぜながら飲みます。
ライムを搾って飲む
水100ccにティースプーン2杯の葛粉と、ライム半分程度の果汁を絞って入れ、お好みの量の砂糖を入れて良くかき混ぜます。ライムの代わりに金柑など好きな果汁を入れて自分好みの味に仕上げることもできます。
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コンデンスミルクを混ぜてとろとろホットで
水100ccに葛粉ティースプーン2杯と同量のコンデンスミルクを小さな鍋に入れ、よく溶かします。鍋を弱火にかけ、ぐるぐるかき混ぜながらあたためるとトロトロになります。葛湯の甘いバージョンといえばいいでしょうか、ベトナムらしいコンデンスミルクの味がやさしくてとても飲みやすいです。
耐熱容器に入れて電子レンジで温める場合には、30秒ずつ開けてかき混ぜながらやると固まり過ぎずにできます。
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これに、果汁や野菜粉末をまぜると、離乳食にもなります。さらに、冷やして固めればデザートにもなりますよ。ベトナムらしいマンゴー果汁を混ぜるのがおすすめです。
※甘味として蜂蜜を入れると食べあわせが良くないそうなので、避けましょう。
葛粉は、頭痛や熱などの風邪の症状から、吹き出物、下痢、便秘、二日酔いにまで効くといわれています。日本では高くて気軽に使えない葛粉、せっかく安く手に入るベトナムにいるので、ぜひ活用してみてください。