用意するもの
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用意するものは、以下の通りです。
・挽いたコーヒー豆(cà phê rang xay、カフェ ラン サイ)
・コンデンスミルク(sữa đặc、スアダック)
・コーヒーフィルター(phin cà phê、フィンカフェ)
・グラス
・ティースプーン
・氷(đá、ダー)
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コーヒーフィルターは、3~4つのパーツでできています。アルミ製のものは、①フィルター底、②胴体、③中蓋、④外蓋の4つが基本ですが、ステンレス製のものは①と②が一体になっています。
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中蓋は中に落とすだけのタイプと、ネジ式でぎゅっと押さえつけるタイプがあります。少ない豆の量で濃いコーヒーが飲みたい場合はネジ式のほうがよいですが、たくさんの豆でじっくり出したほうが雑味の少ない香りの良いコーヒーになります。ここでは、手で押さえつけるタイプを使用します。
コーヒーを淹れる手順
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カフェで「cà phê phin(カフェフィン)」(コーヒーフィルターで落とす本格コーヒー)を注文すると、上の写真のように、コーヒーを淹れるカップと別に、アイスの入った氷が出てきます。これを自宅でも同じようにやろうとすると、洗い物が増えるし、移し変えるのも面倒。ここでは、自宅で淹れるのに手軽な方法をご紹介します。
① グラスの上に、中蓋と蓋を外したフィルターを置きます。
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② ティースプーン山盛り4杯程度のコーヒー豆を入れます。
豆の量はお好みで調節してください。
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③ フィルターのコーヒー豆を平らにならし、その上に中蓋を置きます。
このとき、中蓋のつまみを持って軽く押さえます。強く押さえつけすぎると、フィルターの穴に粉が詰まって、お湯が落ちなくなるので注意してください。
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④ 沸騰したお湯を中のコーヒー豆がつかる程度まで入れ、20秒ほど待って豆を蒸らします。
このときに、コーヒーがグラスにぽとぽと垂れてしまう場合は、コーヒー豆が少なすぎるので、豆の量を増やしましょう。
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⑤ 溢れないようにお湯を入れ、蓋をします。
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⑥ ポタポタとお湯が落ち始めます。豆の量によりますが、5~8分かけてゆっくり落とします。
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⑦ 全て落ち切ったら、底の部分と胴体が分離しているものについては、胴体を持ち上げて底にたまっているコーヒーをグラスに落とした後、フィルターをグラスから外して、裏返した外蓋の上に置きます。
フィルターが熱くなっているので、持つ時に気をつけてください。
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⑧ コンデンスミルク(または砂糖)をお好みの量入れます。
コンデンスミルクはティースプーン1杯でも十分甘くなります。最初は1~2杯入れて味を見ましょう。
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コンデンスミルクはあらかじめグラスに入れておいてもいいのですが、後から入れたほうがコンデンスミルクを入れたスプーンでそのままコーヒーをかき混ぜられるし、味を見てミルクの量を調整できるので、後から入れたほうが都合がいいと思います。ただし、先にコンデンスミルクを入れると、見た目が良いのと、コーヒーで温められてミルクが溶けやすくなるというメリットがあります。
⑨ スプーンでかき混ぜてコンデンスをよく溶かします。底にたまりやすいので、スプーンを底につけながらかき混ぜます。
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⑩ 氷を入れて、できあがり!
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知っておくと便利
ホットコーヒーを呑みたい場合は、フィルターで落とすとどんどん冷めていくため、グラスを熱湯で湯煎(ゆせん)しながら淹れると温かさを保てます。
コンデンスミルクは缶入りが主流ですが、たまにしか使わない人向けに 少量ずつ小分けにしたタイプ も売られています。
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缶入りの場合、筒状のポテトチップスの蓋をとっておくと、缶の蓋として使えて便利です。開封したコンデンスミルクを放置しておくとアリがたかりますので、水を張ったお皿の中に置いておくか、冷蔵庫の中で保管します。冷蔵庫の中で保管する場合は、上部に穴を開けただけの缶だとミルクが硬くなって出てこないので、上面全てを切り取って、スプーンですくうようにすると良いでしょう。
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一度に数人分のコーヒーを淹れることのできる大きなフィルターも販売されています。
初めてベトナムコーヒーを淹れるときは、たいていうまくいきませんが、豆の量を増やしたり減らしたり、中蓋を押さえる力調節したりして、自分の好みに仕上げていきましょう。筆者のお薦めは、ティースプーン山盛り4杯で淹れたコーヒーに、コンデンスミルクをティースプーン1さじ加え、牛乳を少量入れるというもの。牛乳を入れることで少しさっぱりした後味になります。牛乳を上からほんの少しずつ垂らすと白い層ができ、見た目が綺麗に仕上がります。