フォーインスタント麺のおススメはこちら >> お薦め即席フォー3選 ~具よし、麺よし、スープよし~
bún(ブン)
(C) VIETJO Life
bún(ブン)は北から南まで全国で食べられている米麺で、ベトナム人が最も食べる麺と言えると思います。他の食材と一緒にライスペーパーで巻いて食べたり、お鍋のときに汁をかけて食べたりと、あらゆるシーンで大活躍。もちろん、丼に入れて汁麺としても頂きます。各地には、ブンを使った名物料理がたいていあります。画像はイカ、魚の切り身にすり身、クラゲなど海の幸をふんだんに入れたbún hải sản(ブン ハイサン=海鮮ブン)です。
選ぶのが迷うほど様々な種類のインスタントブンが売られていますが、ベトナムの老舗即席めんメーカーVIFONが出しているエビのブン(bún tôm)のインスタント麺を試してみました。
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ブンは元来、米粉でつくったゆるい生地を穴の開いた容器に入れて、押し出しながら湯がいて麺状にするのですが、インスタントでは乾麺になっています。さすがに大きなエビがゴロンとは無理でしたが、乾燥小エビがいっぱい入っている!
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エビがなんとも香ばしい! 麺も乾麺なためかなりしっかりした歯ごたえで、普通のブンよりも日本人向けかもしれません。あっさり目のスープもおいしかったです。
ブンボーフエ(bún bò Huế)
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そして、ブンを使った名物料理の一つ、中部地方の古都フエの名前を冠した ブンボーフエ は、ベトナムを代表する麺料理です。現在はフエだけでなく、全国的に人気があり、どこにいってもフエ人がやっているおいしいお店がたいていあります。ひょっとしたらベトナム人が最も好きな麺料理かもしれません。
普通のブンは一般的に日本のひやむぎほどの太さの米麺なのですが、伝統的なブンボーフエは極太スパゲティーぐらいの太さがあります。それに牛骨をよく煮込んだこってりピリ辛スープをかけて食べます。これがインスタントではどのように再現されているのでしょうか。
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我らがエースコックの製品を購入してみました。やはり麺は・・・太いのは無理だったようで、細い麺でした。とはいえ、現在、本場フエでは伝統的な太い麺ではなく細麺を使うお店が多いと聞きますので、あながち間違いではないかもしれません。赤色の辛味は結構辛いので、辛いのが苦手な人は味を見ながら足していくとよいでしょう。
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細い麺がスープに良く絡む上、少し固めでひやむぎのように喉越しが良くて、なかなかおいしい! 小さいですが牛肉もちゃんと入っていました。
フーティエウナムヴァン(hủ tiếu Nam Vang)
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北を代表する麺がフォー、中部を代表する麺がブンボーフエであれば、南を代表するのはこのフーティエウナムヴァン(Hủ tiếu Nam Vang)でしょう。フーティエウ(南部ではフーティウ[Hủ tíu]とも)は元々、中国から「粿條(クェティオ)」と呼ばれる蒸した幅広の米麺がベトナムに伝わったもので、それは今もベトナムで「中国人の麺」として食べられていますが、フーティエウがカンボジアに入って「クイティウ」という麺料理になり、更にそれがベトナムに逆輸入されて、この「フーティエウナムヴァン」へと変化しました。Nam Vang(南旺)とは、かつてのプノンペンの呼び名です。
フーティエウナムヴァンは元々乾燥させた麺をお湯で湯がいて食べるので、インスタントにするにはまさにぴったりかもしれません。
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こちらは老舗即席めんメーカーVIFON(ヴィフォン)のフーティエウナムヴァン。上に載せるレバーやウズラの卵の再現はさすがに難しいですが、挽肉に見立てているのか、肉を丸めて揚げたようなものが入っています。
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元々ちょっとコシのある麺なのですが、インスタントでも見事に再現! いや、むしろインスタント麺のほうがコシがあっていいかも。スープはあっさり目でした。お夜食にぴったりですね。
バインカン(bánh canh)
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バインカン(bánh canh)の麺は、丸くて太いのが特徴。米粉だけでなく、タピオカ粉や小麦粉を使ったものや、米粉とタピオカ粉を混ぜたりして作られており、他の米麺よりもかなりしっかりした歯ごたえがあります。地域によって具材やスープは様々。あっさり味からこってり味まであります。画像のものは、カニの身がたっぷり入ったバインカンクア(bánh canh cua)です。
さて、この太い麺をインスタントで再現するのは不可能ではないかと思われますが、いったいどうなっているのでしょうか。エースコックの鶏肉を使ったバインカンガー(bánh canh gà)を買ってみました。
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なんと、麺は平麺でした! フォーのインスタント麺を更に太くした感じです。鶏肉はやはり丸い揚げ玉となっています。
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お味のほうは・・・かなりあっさりでおいしい! 朝食や胃もたれしたくない夜食にぴったりな感じです。
ミエン(miến)
ミエン(miến)は日本の春雨とほぼ同じもので、中国から入ってきたブンのようなものということで、bún tàu(ブンタウ、tàu=船は中国を表す隠語)とも呼ばれています。春雨の原料として、日本では一般的に緑豆やジャガイモを使いますが、ベトナムでは米粉や緑豆粉もありますが、主に「クズウコン」という植物の根っこを粉にしたものを使っています。
元々乾麺で、お湯に入れてすぐ食べられますので、これまたインスタント向き。日本でもインスタント春雨ありますもんね。
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またまたエースコックの登場。豚肉の入ったミエン ティットヘオ(miến thịt heo)です。例の揚げ玉だけでなく、乾燥肉が結構入っています。
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この透明感のある麺は、日本の春雨と同じ。とてもお腹に優しい感じで、スープの味もあっさり目で味も優しいので、食欲のないときにも食べられそうです。
こちらも読んでね >> 「おそとでカラダを許したくなるスープ春雨を食べてみた」の巻
バインダークア(Bánh đa cua)
そして、最後を締めくくるのはバインダークア(bánh đa cua)。ベトナムで初めてこのインスタント麺を買ったとき、「ダメになっている」と捨ててしまったことがある思い出があります。なぜダメになっていると思ったのかというと・・・麺が茶色かったから。バインダークアは、北部の港町ハイフォンの名物料理で、ホーチミンではあまりお目にかかることがないので、茶色い麺があるなんて当時は知りませんでした。
麺はライスペーパーのように丸く薄く延ばした生地を細長く切って作るのですが、サトウキビの汁を加えるなど各家に伝わる秘伝の方法で香りをよくするため、茶色く染まるのだそうです。
今回はちょっと奮発して、レトルトパック入りの具材が入っている、VIFONのHoàng gia(ホアンザー/ホアンヤー)シリーズを買ってみました。
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バインダーなのだから当たり前ですが、やっぱり麺が茶色っぽい! 具だくさんで、レトルトパックを開封した瞬間から美味しそうな香りが。
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できあがると、思いのほか麺が白かったですが、きし麺みたいな感じでおいしいです。スープが濃厚! こってりがっつりいきたい時に、おススメですね。
今回紹介したのは、ベトナムのインスタント麺のごくごく一部。同じ料理でも各メーカーが色々出しているので、味もバラエティーに富んでいます。お土産にも重宝しますし、買い置きしておけば小腹がすいた時の心強い強い味方になってくれるかも。ぜひ自分好みの味を見つけてみてください。ちなみに、いずれも丼に入れてお湯を注いで3分待つスタイルですので、お土産にする場合は、袋麺だからといって煮込まないよう言い添えたほうがいいかもしれません。
(※)肉製品の日本への持込は禁止されていますの、ご注意ください。
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