結局、公式なデータと言えそうなものは見つからなかったのですが、報道や医療機関の発表などのデータをまとめてみました。果たして、どの血液型が一番多いのでしょうか?
ネットで拾った情報では・・・
ネットで情報を拾ったところ、各血液型の割合には少しばらつきがありましたが、いずれのソースでも ある血液型が圧倒的に多い ことがわかりました。
|=. A型|=. B型|=. AB型|=. O型|_=. ソース|
|=. 21%|=. 30%|=. 6%|=. *43%* |=. ウェブ
|=. 22%|=. 31%|=. 5%|=. *42%* |=. ウェブ
|=. 21%|=. 20%|=. 17%|=. *42%* |=. ウェブ
|=. 20%|=. 30%|=. 5%|=. *45%* |=. ウェブ
|=. 21.5%|=. 29.5%|=. 6%|=. *43%* |=. ウェブ
|=. 20%|=. 28%|=. 4%|=. *48%* |=. ウェブ
|=. 34.83%|=. 13.61%|=. 7.14%|=. *44.42%* |=. ウェブ
圧倒的にO型が多い ですね! 一番小さな数値で42%、大きいものは48%で 2人に1人はO型 ということになります。巷の「ベトナム人はO型が多いらしい」という噂はどうやら本当のようです。これらの調査は、医療機関で患者の血液検査をした結果をまとめたものと思われますが具体的なデータ収集方法について記載がなく、表の一番下の数値についてのみ、具体的に「各医療機関で女性1万5255人、男性5380人、計2万0635人を対象に調査したもの」という記述がついていました。
ちなみに、ベトナムで献血はまだ一般的になっていません。各地域にある赤十字で献血することもできますし、オフィスビルなどへ献血車を派遣してキャンペーンを行ったりしていますが、 売血が広く行われているのが現状 のようです。医療機関の衛生管理などについてまだまだ信頼が低いこと、そもそも病院に行く機会がないこと(ちょっとした病気は薬を買って治す)、などの理由で献血が身近に感じられないようです。
また、献血に占める血液型別割合が、上の表の割合とかなり違うというのも興味深いです。ハノイ市にある中央血液学・輸血研究所は、地元紙のインタビューで、「ベトナム人口に占める割合はO型がおよそ45%、A型が25%なのに対し、保管してある血液の血液型別割合は、O型が30%、A型が12%となっており、O型とA型の血液がかなり不足している」と答え、O型とA型の献血を呼びかけています。献血では何型の血液が一番多い割合を占めるのか(おそらくB型?)気になりますが、血液型によって献血や売血への積極的性に差があるというのが、ちょっと不思議ですよね。
Rh-の割合は?
さて、血液型はABO式以外に、Rh式(Rh+、Rh-)というのもあります。ベトナムではRh-の割合が日本よりも少ないようです。Rh-の割合は欧米人では約15%と結構いるのですが、アジアでは割合が低く、日本人では約0.5%(200人に1人)、 ベトナムでは0.04% ~ 0.07%(1400人~2500人に1人) と更に少なくなっています。
また、ベトナムではABO式の血液型でAB型の割合がかなり小さいことから、AB型のRh-は極めて珍しく、国内での調達が他の血液型に比べて簡単ではないことが予想されます。ベトナムにも血液バンクがあり、Rh-の血液にも対応できるようになっているとのことですが、Rh-で心配という場合は、かかり付けのお医者さんに、万が一の場合どうなるのかを確認しておくとよいでしょう(Rh-の患者を扱うことがが多い欧米系の病院のほうが対応に慣れていると考えられます)。
ちなみに、昔日本では出生時にABO式は調べてもRh式については調べておらず、大人になって献血や出産、病気をしてはじめて自分がRh-であることを知ったという人が結構います(現在出生時の血液型検査は特別なケースを除き行われていないようです。赤ちゃんの血液型はまだ確定されたものではないため、後になって変わっているケースもあるそう)。これまできちんと検査をした記憶がない人でもし気になる場合は、別料金がかかりますが、ベトナムでも健康診断などの血液検査の際に血液型も調べてもらうことができますよ。