アメリカ：在米越僑向け新聞の創始者死去 [社会]

　アメリカで最も規模の大きい老舗越僑向け新聞『Nguoi Viet(ベトナム人)』紙の創始者ドー・ゴック・イエン氏が亡くなった。享年65歳だった。イエン氏は中学校を卒業後、独学で勉強を続け1964年からはベトナム南部の多くの新聞社などで執筆、1970年からはベトナムで取材をする外国の新聞社の通訳を務めた。　そして1975年のサイゴン陥落後、家族と共にアメリカへ渡ったイエン氏は様々な苦労を経て1978年12月6日、『ベトナム人』紙をカリフォルニア州で創刊した。ロサンゼルス・タイムズ紙によると、イエン氏の新聞はベトナム人反共グループからの批判にさらされることもあったが、在米ベトナム人のための新聞を作るという彼の情熱が変わることはなかったという。　現在、『ベトナム人』紙は70人の従業員を抱え、1万8000部の発行部数を誇り、ベトナム語を解さない若い世代のために英語版を発行したりインターネット上でも情報を提供したりといった新しい取り組みも盛んに行っている。

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