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[社会]

台湾人より韓国人:カントーの国際結婚事情

2006/02/24 07:06 JST更新

 ベトナムでは長らく台湾人男性との結婚が、玉の輿とされていたが、最近では韓国人男性との結婚が急増している。この新たなブームのその先頭を行く地域がメコンデルタの中心都市カントーだ。  カントーでは、韓国人男性と結婚し、2005年度に入籍した女性が379人いるが、そのほとんどは18~25歳で、貧しい地区の出身だ。教育レベルもほとんどが小中学校卒業のみと低く、なかには文盲の女性もいる。一方、韓国人男性の年齢は30~45歳で、妻との年齢差がひとまわりもふたまわりも違うのが普通。また、収入が低く、嫁探しが困難な農村の男性が多い。  韓国人男性が結婚のために費やすのは、2億ドン−3億ドン(約145万円−217万円)。といっても、その多くは業者への仲介料と雑費に消え、新婦の家族の手元へは3百万ドン−4百万ドン(約2万2000円−3万円)しか残らない。  「台湾人より韓国人」という潮流を生んだのは、虐待される、労働力としてこき使われる、売られてしまう、など、台湾人男性との結婚に対して悪い噂が流布しているからであるのはもちろんだが、もうひとつの理由は台湾人男性との結婚手続きが煩雑化されたからだ。韓国人との結婚には、男女双方がそろって面接を受ける必要がなく、ベトナム人女性は現在地の役所に出向くだけ。今後も韓国人との結婚ブームは拡大すると見られている。 

[2006年2月18日 Tien Phong Online]
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