(C) nld, リー容疑者 写真の拡大. |
東南部地方ビンズオン省トゥアンアン町にある台湾系履物製造会社キングメーカー(King Maker)で12日、中国人倉庫管理者が台湾人会長兼社長(男性・63歳)の頭部を肉切り包丁で勢いよく切りつけて重傷を負わせる事件が発生した。
被害者のチェン・ミン・シュンさんはホーチミン市チョーライ病院に救急搬送され治療を受けていたが、その後死亡した。チェンさんを殺害したリー・メー・ヨウ容疑者(男・45歳)は、事件発生直後に同省警察に逮捕されている。
警察によると、同社で履物製品の窃盗事件が相次いだことを受けて、チェンさんは倉庫を管理するリー容疑者の責任を問い、2人の間で激しい口論が繰り返されていた。事件当日、同容疑者は同社食堂から肉切り包丁を持ち出し、チェンさんの事務室に向かった。
2人は事務室で激しい口論となり、チェンさんは頭部を複数回切られて重傷を負い、事務室で気を失った。仲裁に入った中国系社員2人も同容疑者に切られて軽傷を負った。
警察は引き続き裏付け捜査を行っている。なお、同社は労働者8000人を抱える大手履物メーカーで、輸出用製品の加工に特化している。