(C)Zing news、ブー・タンさん 写真の拡大 |
20歳の若者ブー・タンさんは、7か月ほど前から仲間達と共にインターネット上にショップを立ち上げた。販売するのはコンドーム。若者向けのHIV感染防止活動に参加して、性感染症、とりわけHIVが男性同性愛者の間で広まりやすいと知ったことがきっかけだ。23日付Zingニュースが報じた。
市場には種類も価格も様々なコンドームがあふれている。タンさんは、品質がしっかりしていて値段の手頃な製品を探すと共に、HIV/AIDSやマラリアなどに関する国際NGO「国際人口サービス((PSI)」に支援を求めた。その結果、1個当たり7000ドン(約33円)で販売できるようになった。
今では一定数の常連客もついたが、利益は毎月200万ドン(約9350円)ほどと少ない。タンさんは「大切なのは常連客がコンドームを使用する習慣を身に付けたことです。彼らがお客さんを紹介してくれれば、それがHIV防止にもつながります」と話す。
ただ、コンドームを販売することに対する社会の風当たりは強い。最初は家族にさえ反対された。売春や行きずりの肉体関係を増やすのに手を貸すことになる、と考える人がまだ多い。それでもタンさんは、コンドームの販売は社会のためになると信じ、コンドームや性の問題を学校でもっと教え、広い視野を持つようにするべきと考えている。