ホーチミン市でこのほど開かれた人身売買防止についてのセミナーで、人身売買防止指導委員会のグエン・コック・ニャット委員は、この10年間で6700人近いベトナムの女性や子どもが人身売買の被害にあっていると明らかにした。
人身売買事件は10年ほど前から目立つようになっている。確認されている6700人以外にも、外国に売り飛ばされた疑いのある行方不明者は2万1038人に上る。また、外国人がベトナム人女性と偽装結婚してだますケースや、男性や生まれる前の胎児が人身売買の対象になるケースもある。
中国警察当局によると、人身売買されたベトナムの女性や子ども約5000~7000人が中国に不法滞在しているという。またカンボジア警察当局は、人身売買された女性や子どもがタイ、マレーシア、台湾などの第三国に転売されるケースもあるとしている。