ハノイ市保健局はこのほど、手足口病が近隣諸国で流行していることを受け、同市のノイバイ国際空港から入国する人に対する体温検査を強化する考えを示した。中国、シンガポール、マレーシア、台湾などからの入国者が主な対象だ。
同空港の国際医療検疫センターでは、すでに人員を増やして監視体制を強めている。体温が38度以上あり手足口病の症状がある人は隔離して検査、感染が確認されれば治療に回される。同センターのファム・ゴック・トン所長は「SARS(重症急性呼吸器症候群)や鳥インフルエンザなど危険な感染症の監視がわれわれの通常業務だ。しかし、手足口病が近隣諸国で流行し、ハノイを訪れる人が増加していることから、検査を強化している。今のところ、患者は発見されていない」と話している。