ハノイ市警察は14日、ノイバイ国際空港内で発生した100万米ドル(約1億1000万円)盗難事件でノイバイ貨物サービス株式会社職員ルオン・クアン・タン(34歳・男)を窃盗容疑で、同リュー・コン・ルエン(31歳・男)を賭博容疑で逮捕した。
この事件は12日、ベトナム技術商業銀行(テクコムバンク)が総額100万ドル相当の外貨の包みをシンガポールに送るためノイバイ貨物サービス社に預けた後、この包みが金庫から消えてしまったというもの。通報を受けた警察は、同日中にこの包みを倉庫内の段ボール箱の中から発見した。
調べによると、タン容疑者は賭博の常習者で賭博用の資金を増やすために仕事で取り扱う銀行の金を盗むことを思いついたという。タン容疑者は預かった金の包みを人目のない隙を狙って金庫から取り出し段ボール箱に入れ、倉庫内に積まれた大量の段ボール箱の中に紛れ込ませた。その後、同僚のルエン容疑者が金庫に金の包みがないことに気付いてタン容疑者に電話。タン容疑者は賭博仲間のルエン容疑者に口裏を合わせるよう話していた。なお、タン容疑者は窃盗以外にも賭博を主催した容疑に問われている。