3日、ハノイ市のノイバイ国際空港到着口で、客待ちをしていたマイリンタクシーの運転手グエン・トゥン・ズオンさんが空港警備員ゴー・テー・ザンに客待ちをしないよう追い払われたうえ、暴力を振るわれる事件が起きた。
ズオンさんはザンに肋骨や頭部をこん棒で激しく殴られ、近くのバックタンロン病院に救急搬送された。治療にあたった医師によると、ズオンさんは右胸に重傷を負って脾臓(ひぞう)が破裂していたため、脾臓の全摘手術をしたという。
マイリンタクシー労働組合のミン代表によると、空港到着口での客待ちが規則で禁止されているわけでもないのに、同社のタクシーは常にひどい扱いを受けているという。今年もこれまでに同社の3人の運転手が警備員から暴力を奮われているが、程度が軽かったため訴えは起こさなかったと話す。一方警備員側は、到着口での客の乗降について同社が空港側と契約を結んでいないことを追い払う理由に挙げている。