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[経済]
トイレで売り込み、新たな広告戦略

2006/08/22 07:19 JST更新

 「トイレほど効果的な場所はない」。ホーチミン市1区にあるフインホア社のグエン・スアン・ロック社長は、同社の広告戦略についてこう語る。在米ベトナム人のロック社長は弱冠31歳。2004年に浄水器を販売する同社をベトナムで興した。ベトナムではまだ知名度の低い同社ブランドをより効果的に宣伝するため、トイレに広告を貼るという手法を導入。現在市内のレストランを中心に250店舗と契約を結び、店のトイレに広告を貼らせてもらっている。

 社長によると、トイレというのは客が一息ついて意識が一番集中する場所であり、またビールを飲む客などは一晩に4、5回同じ広告を目にすることになるため、非常に効果的だ。実際、トイレでの広告は多くの国で広く普及している。またアメリカのある大学の研究結果によると、トイレで広告を目にした人の92%が翌日もその広告のことを覚えており、さらにトイレ内の広告は「他社製品とは違う」という印象を消費者の心により強く、長く残すのだという。

 ロック社長は、アメリカの広告業界で長年働いた経験から、この手法をベトナムに取り入れることに決めた。同社の製品は1台1000万〜2000万ドン(約7万〜14万円)と、ベトナム人の現在の平均収入からするとお手頃価格とは言い難い。しかし社長は、「私たちは今ではなく5年、10年先をにらんでいる。WTOに加盟して、人々の生活水準が向上した時、その時こそ、この商品が注目されるようになるでしょう」と熱く語る。他の手法より宣伝効果が長く持続すると言われているこの「トイレ広告」は、こうした同社の戦略にもマッチしているのだ。

[2006年8月15日 Nguoi Lao Dong紙 電子版]
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